| 最悪である。この瞬間までの自身を開けっ広げに開放してきた730日間を些細なことで全否定された私は、怒り大爆発、目の前の御堂筋を走る車の山に丸1日ドロップキックし続けてもスッキリしないであろうもやもやの中、途方に暮れ「えーい!ヤケ酒だ!!」と言っても車移動ゆえ憲法違反...そりゃいかん。そうして、人生初のヤケライブへと急いだ。 それにしても、地獄に仏とはよく言ったもので、Tシャツに、用意周到なタオルを首から下げた石ころキッズ達が私を取り囲んでいる。この制服に身を包んだ世界は、ウェッティーな湿感が充満すること間違いなし、ホロリとこぼれる涙なんかに水分を費やしている場合ではないのだ。
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![]() ステージ後ろの機材の上に無造作に置かれた生首2つ(勿論マネキン)にやけに気をとられながら、奴らにスポットライトがあたるのはいつなのかばかりを考えている自分に嫌気がさす。与えられる楽しさを無条件に待っているというほど、ここで無意味な事は無いからだ。 |
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スタート直後、すでにダイブの嵐。何度見ても、幼少の頃誰もいない「山の公園」のジャンボ滑り台の右端にくっついたデコボコの岩のようなものが埋め込まれた所を、どうやって滑るの?と思いながら、自分の代わりに両手のひらくらいの石ころを滑らせて、ゴロンゴロンと行き先を変えながら滑稽に落ちていく姿に似ている。石ころはなんだか楽しそうだった。今まさに、音楽に抱き上げられ、飛んで歌って踊って滑る意思を持つ最高の石ころ達が目の前で笑ってる。 ステージから噴射される5人の熱と、スピーカーから排出される大爆音と、フリーダムに繰り広げられるパフォーマンス、「ニホンゴウォベンキョウォシテェイマァス」から始まる文化交流..........?...。 丑三つ時、夜の公園で繰り広げられる宴の中で、私は動けないつまらないただの人間だった。 |
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こうなったら「ステージで踊ろう」?の恒例のパフォーマンスでの、あの奇怪で摩訶不思議のコサックダンス腰下ろさないバージョンを習得するしかない。 走り回って、ちょっかいかけて、遊び回っているのに、やるべきことはきっちりやる。かちっとやる。ちょっとすぎて慌ててもぱちっとやる。その姿は格好悪くて格好良い、まさにプレイヤー。 無礼講という日本語を、彼らほど身体で表現できる日本人がいたら私はありがとうを心から言いたい。日本人でいてくれてありがとう、と... 間違いなくウェッティーな湿感はカサカサな心を潤している、少し脅威の石ころキッズに感謝である。 最後に一つ付け加えておこう。730日間全否定事件は、私の解釈違い思い込みに過ぎなかったという事を... |
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