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ミュージックと言ったら若手ロックバンドの中ではグルーヴ・ミュージックの代名詞みたいなものである。だから生で聴いたらそれはもう踊って踊って踊り狂えるに違いない、ヒャッホウ、と思い込んでいたのだが、実際のところ今まで三回も彼らのライブを観てきて一度も踊れたことが無いのは私がおかしいからだろうか。いやいや、そんなはずはあるまい。私だって伊達に月10本も自腹切ってライブ観てるわけじゃない。踊らす音楽聴けば踊りますよ。つまりライブの楽しみ方ぐらい心得てるつもりですよ。 でも、やっぱりミュージックのライブでは踊れないというのは彼らの音楽にまだグルーヴがないからだろう。確かに彼らの音選び/作りのセンスは独創性、キャッチーさの両面でズバ抜けたものがあるが、個々人の演奏能力は20歳そこそこという年齢に相応のものだし、4人のサウンドが一つの塊となって迫ってくるようなバンドとしてのタイトさもまだあまり感じられない。しかしそれでも結局6月から数えて3回も彼らのライブを観に行ってしまっているのは、その一般的に言われているミュージックの魅力=グルーヴィー、を抜きにしても観たいと思わせる何とも言えない原石の魅力が彼らにはあるからなのである。 この日のライブで一番盛り上がっていたモthe peopleモももちろん好きだが、このように「上手い」と感じさせるような完成度の高い楽曲よりも、私はやっぱりまだ全く整理されていない野蛮な音の塊のような"disco"が好きだ。シンプルだがとてつもない広がりを感じさせるギター・イントロが何か特別なものの始まりを予感させ、BPMが一気に上がったところで披露されるロバートの焼けた鉄板の上に放り出されたネズミのようなダンスがこの曲のカオスを祝福する。グルーヴがどうとかいう話ではなく、何か異形なものにであってしまったときのような、怖いのか興奮してるのかよく分からないドキドキ感、それが私にとってのミュージックの魅力だ。 待望の新曲がグラストンバリーのときと同じ"come what may"しか披露されなかったのは残念だが(もしや新曲出来なくて困ってる?)、どこへでも広がっていける可能性の塊のような彼ら独自の魅力は健在だ。別に急ぐ必要なんかない、と言ってもローゼズみたいにセカンドまで5年もかけて欲しくないが、とにかく彼らはいい意味でシーンの流れから無縁のバンドなので、その可能性を好きなように好きなだけ拡げていって欲しい。 report by yoshi_k
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