|
ZARIGANI 5のライヴの楽しみの一つにキクチのMC、というのがある。これはひょっとしたらバンドは不本意かも知れないが、非常に楽しみにしているのだ。彼らと同じくらい笑えるMCのバンドもそうそういないのではないだろうか。北海道生まれの増子兄弟のバンド、DMBQと怒髪天も相当MCの面白いバンドであると思うけれど、同じくらい笑える。 キクチのMCは確実にオーディエンスのツボを一撃する。北斗七拳のように。ちょうど演出でスモークが焚かれていたのだが、MCの冒頭で「いやあ、スモークだか俺の息なんだかわかんない」とかまし、会場の笑いを誘う。彼がMCで笑いを取っている間に初めて観るオーディエンスも彼らに惹きつけられていく。会場の雰囲気に彼らへの興味がわいているのを感じとれる。 「次の曲は東京でもやったことのない曲で『冷麦嫌いな力士』と言います」という新曲の題名までおかしい。本当にこのタイトルでCDにクレジットされたら凄いな。 |
|
おかしなタイトルで紹介された曲ではあったが、これが彼らの新機軸を示し、彼らの表現の臨界点がさらに押しあがったことを示す曲だったのだ。 U2のエッジを思わせるフェンダー特有のトレブリーなディレイサウンドを持つイントロから、重くて迫力のあるビートがどかどか鳴らされる。彼らもともと、ビートが重くてバウンシーなのだが、さらにヘヴィに鳴らされている。 ギターサウンドも厚みを増して、凄くラウドだ。音のスケール感が一回りも二回りも大きくなっている。そこらへんが「力士」たる所以なのだろうか。ヘヴィなグルーヴが太い渦を巻き、そのまま螺旋状に上がっていく感じなのだ。めちゃくちゃかっこいい。 今までの彼らもいいドライヴサウンドとグルーヴを誇っていたが、明らかにこの曲はそのグレードが上がっている。強烈なダイナミズムを感じさせる素晴らしい曲だと思う。ある意味暴力的ですらあるとも言えるこの曲の力強さは、彼らの表現に新たに蛮性が宿ったことを示しているのかも知れない。 |
|
|
|
|
続けて、彼らのアルバムの中でも最もキャッチーな曲であり、これまでの彼らのサウンドを代表すると言ってもいい「SHOT YOUR SUN」だ。THE POLICEを思い出させるギターサウンド、そして、サビに入るまでのギターのリックが気持ちいい。ここでクダラのギターの弦が切れる。テンションが上がっているのだろう。次の「POINTED CIRCLE」はバックビートの強烈なダンスナンバーだ。きれいなメロディとストレートなダンスグルーヴに踊る人が増えてきた。 これらの曲は2月に発表されたアルバムに入っている曲だが、ライヴにおいて確実に変貌してきている。特にアキモトとキクチのグルーヴがだんだん強くなってきていて、飛躍的に音の迫力が増している。そういう自覚から、さきほどの「冷麦嫌いな力士」のような曲が生まれたと言えるのかも知れない。ZARIGANI 5に音の構造改革が生じ始めてきているのだ。 ラストは凄く迫力の8ビートで突っ走り、彼らのステージは終わった。しかし、彼らの進化と成長はこれからも続くのだろう。今後も凄く期待していきたいと思う。 |
|
|
| reported by YSMZ and photo by Q-TA |
| Part 1 / 2 |
|
|
|
ZARIGANI 5: ZARIGANI 5 OFFICIAL WEB ![]() The latest album "ZARIGANI5" ADVCD-0004 |
|
無断転載を禁じます。The copyright of the article belongs to Yasuhito "YSMZ" Shimizu(ROCK'IN'JECTION) and the same of the photos belongs to Q-TA Midorino. They may not be reproduced in any form whatsoever. ==>Back To The Top Page. |