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時刻は18時30分。開演予定時間ギリギリに会場に入った私は、扉を開けた瞬間、その独特の空気に押し戻され、まるで入場拒否され、マッチョの大男に力任せに会場の外に放り出されたようなそんな疎外感を感じてしまった。浮いている...「俺だって昔はPUNKのライブに何度も足を運んで盛り上がってたんだ!」なんて自分に言い聞かせたところで、やはり明らかに浮いてしまっている。黒シャツにブーツカットジーンズじゃダメだな...そこは鋲の付いた革ジャンに煙草とビールの匂いと男と女の体臭が充満した世界。「仕事の帰りに寄るなんてバカだった...」そうなのだ、ここに集まったファンたちは、この日を待っていた!この日にかけているのである。
R&R CIRCUS。今まさにひとつの伝説が始まろうとしている。SOBUT、SAそしてなんといっても誰もが認めるPUNKモンスター、LAUGHIN'NOSE。これがワクワクせずにいられるかってんだい!開演が押している。さらにゾロゾロと思い思いのファッションに身を包んだパンクキッズたちが集まり、ますます私の居場所は無くなっていった。「あ〜早く始まってくれ!こんなダメな俺に熱いものをくれ〜っ!」
ステージが明るくなった。「今日の最高のプレゼント!」THE PEPPERMINT JAMの登場である。「俺は不良にしか聴いてもらいたくねえんだよ!」と叫ぶAKIHISA(Vo)の言う通り4人が作り上げる無骨なBAD BOY Rockn'Rollは、跳ねまくり刻み込み、心に身体に語りかけて来る。これぞ青春!最高にHAPPYな時間だ!
続いてSOBUT。個人的には今回のこのイベントでかなり要注目のバンド。ここにきて最重要人物MOTOAKIの脱退...残されたメンバーの心中を探ると心が痛む...しかし...しかしである...そんなこと関係ない!ここにいるのは、紛れも無くSOBUT!私の大好きなあの不器用な、いつもガチンコなライブしかできないあのSOBUTなのだ!YOSHIYA(Vo)は、観客を煽り「もっとクレイジーになろうぜ!狂わなきゃ損だ!」と何とも魅力的な言葉を発する。「そりゃそうだ!」納得しながら、たたみかけるFIRE BALLを魂で受けとめ身体全体が熱くなった。「よ〜しお前ら歴史の証人だ!」本当に証人になれた。その確信は、明らかに正しい...
そしてSA登場。覚悟を決めた男たちはカッコいい!このバンドは、とにかく大きな意味で、日本のPUNKを背負う使命感というか、命がけな感じが伝わってきていいのだ!「もう一度言うぞ!かかって来いっ!」TAISEI(Vo)が放つ言葉の弾丸に、当然のことながら観客はヒートアップ!「よし!大阪!勝負や!」これでハートをぶち抜かれ、会場は「Oi Oi」のトルネード...飛び散る汗と高く掲げた拳が純粋で美しい。
大トリ(ダサイ表現だ!)は、LAUGHIN'NOSE。ついにその時が来た。夢みたいだ!ステージの上がキラキラ輝いている。知らぬ間に観客が何人かステージに上がっている。大歓声。会場が完全に1つになった。
1981年結成。インディーズというシーンを逆手に取って、自由な発想で暴れまくった彼ら...最後にはメジャーを振り向かせ、自分たちで成功を勝ち取った。当時、Charmy(Vo)の語った「人に文句を言う前に自分たちのやりたいことをやれ!」という言葉は今でも私の心の中で熱く燃え続けている...
もう観客も出演者も関係無い!SOBUTのYOSHIYAが知らぬ間にステージの上で一緒に歌ってら(笑)あっ!観客にダイブまでして...PON(B)まで行っちゃった...ラストには"GET THE GLORY"を大合唱。出口を見出せない若者と大人たちの叫びが会場でひとつの荒れたハーモニーを奏でた。
終わった...しかし身体が熱い!何だろう胸が躍り血が騒ぐ...楽しかった...こんなに楽しい気持ちは、ここのところ味わった記憶が無い!この時間、私のすべては完全にこの4組のバンドに支配されてしまった。いわゆる完敗である...
「真剣に楽しく生きて行こう...そうすればコイツらは、ず〜っと俺たちの味方でいてくれるはず...」そう自分に言い聞かせながら飲んだビールは最高!それにより私の心は間違い無く解き放たれた。そういえば、あの疎外感は何だったんだろう...ま〜いいや!解決だ!ビールだよビール...とにかくPUNKにはビールが似合う!どちらも苦味はあるけど後味は爽やか...なんつって...(笑)
report by kami
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