| 様々な感情が飛び交う静寂が訪れたのち、すぐさま『ミッドナイト・クラクション・ベイビー』が体を上下に揺らす。そのまま『ベイビー・スターダスト』へとなだれ込み、今までただ揉まれるだけで、生のミッシェルガンを見れていなかった人たちがダイブを決行しはじめ、前へ前へと押し流されていく。すでに涙は枯らして、笑顔しかない。せわしないリズムにあわせてオーディエンスが小刻みに揺れる現象は、ミッシェルガンが崇拝するルースターズが出演している映画『爆裂都市』のエキストラの痙攣にも似ている。 |
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『スモーキン・ビリー』ではヤニ吸う者もそうでない者もチバの手の内に存在する「こちら側に向けられたマイク」に向かい、ありったけの「愛という憎悪」をステージにぶつけて、4 VS 3万7000 のえげつないハンディキャップマッチをここで始めて成立させる。ガレージとヤニの関係性を理詰めではなく「とぐろ」を巻いたグルーヴで納得させたところが最強たるゆえんなのだろう。『リリィ』は意識トバして、前のめりで突っかけて、巻舌で大合唱。正しいロックの酔い方、暴れ方(もちろん一般的には御法度)をすべての者に叩き込んで本編は終了した。 アンコールの一曲目『GT400』は適度な湿度でもって、フロアを包み込む。スネアとキックがギアチェンジをうながし、加速してゆく。優しいメロディに乗っかる負け犬の歌詞は、目の前に広がる状況とはかけ離れ過ぎていた。いつもそうだ、とてつもない現象を巻き起こしているにも関わらず、まるで関係がないように言い放つ。フェードアウトしていったギターの音色は、まるで目の前を駆け抜けた空冷単気筒のようだった。 |
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| 裏打ちのレゲエのリズムが響き、揺れる人波。ライブならではの遊び心にキョトンとしている者も多い。チバはリヴァーブがかった声で、こう歌っている。『リボルバー・ジャンキーズ』そう、拳が雨あられのパンクロックなキラーチューンであり、リスペクトソングでもある曲。冒頭はパンクスとルードボーイを繋いだジョー・ストラマーへ、間奏で沸き起こる「HEY HO! LET'S GO!」のリメンバー・ラモーンズはお約束、ウエノも叫びだす。機嫌の悪いパレードはまだまだ終わらない。勢いはそのまま『ジェニー』へ。パンク・プラス・ロカビリーで誰が決めたかパンカビリー。いたるところでタオルが振り回され、まるでロデオの時間だ。振り落とされないように気をつけろ、後ろ足でケリあげられてしまうぞ。スクリーンに写し出された、片方の口角がつり上がったチバの表情は、笑顔だった。楽しさが支配し、彼らは再び姿を消した。解散を知らなかったら、ここで終わってもよかったかもしれない。だが、最後を飾るには何かがたりなかったのだ。 report by taiki and photo by hanasan -->part5 |
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Thee Michelle Gun Elephant is : http://www.rockin-blues.com/ この日のライヴを完全収録したDVD。 必見だよ。 ![]() "BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN" UPBH-1115 universal records 写真集『LAST HEAVEN』も必見! |
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