button PEALOUT @ 札幌 SOUND CREW (4th Oct.'03)

限りなく自由な8ビートのトライアングル
-- PART 2 --
 そして「GOOD BYBLE」のイントロのピアノが鳴らされると、前方のオーディエンスの頭が揺れる。この曲の出だしのピアノはいつ聴いてもいい。さあ、何かが始まるぞ、という予感に満ちていていい。そして、高橋のドラムがロールして、一気に突入すると、切なさと喜びがぐちゃぐちゃになって突進していくのだ。この曲はレコーディングヴァージョンでは、ホーンアレンジがなされているが、この日は、そのホーンを岡崎のシャウトが埋めていく。これもよかった。実際、自分たちがライヴでは、いつもああやって歌っているのだ。

 「PLANET ANIMALS」はもうPEALOUTのライヴでは欠かせないダンスナンバーだ。前方のオーディエンスはみんな待ってましたとばかりに踊る踊る。この曲を体を動かさずに聴くのは、ちょっと無理だという感じだろうか。実際、PEALOUTのナンバーの中でも、光の要素が強い曲だと思うし、踊りながら聴いていて、本当に気持ちがいい。
PEALOUT
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 イントロで近藤のピアノが鳴らされた瞬間、また新曲かな、でも、このコードは絶対聴き覚えがあるな、と思っていたら、近藤のベースが「ブーン」と唸り出して、え、嘘、と思ったら、高橋のドラムが3連を叩き出し、「LONDON CALLING」と歌いだした。まさか、このフォーマットでCLASHの曲が、しかも「LONDON CALLING」が演奏されると思わなかった。もちろん、自分はもう大喜びだ。しかも、原曲のやさぐれていて、ザラついた感じが全く失われていない。そういえば、CLASHが8ビートのロックンロールバンドというフォーマットで、その表現力の限界に挑んだのが「LONDON CALLING」というアルバムだった。そういう自由さと野心は、この日本のPEALOUTにも受け継がれているということだろう。

 「爆音世界」「BEAT FOR YOUR RIGHT」というの流れは、もはやROLLING STONESだ。「BROWN SUGAR」→「JUMPING JACK FLASH」というようなものだろう。絶対的に盛り上がる流れだし、誰しもがそれを聴かなきゃ帰れないというようなものだ。ここでの爆発力はいつものことながら、素晴らしいものだ。今日のステージのピークもやはりここだった。「BEAT FOR YOUR RIGHT」の途中で、岡崎のベースのシールドにトラブルが発生したものの、それがどうしたとばかりに演奏が止まらないのはさすがだった。

 今日はギターの曲は演奏されないのかな、と思ったら、岡崎が他のバンドからギブソンのSGを借りてきて、演奏されたのは「C.M.C.」だ。元々素晴らしいルースターズの楽曲ではあるが、この曲の魅力を今の若い人たちに教えたのは誰あろうPEALOUTだ。今や彼らの曲になったと言ってもいいかも知れない。ちょっとギターのチューニングが狂い気味だったが、その狂っているチューニングによって、ちょっとローファイな「C.M.C.」になったのも面白かった。

 結局、終電はやはりなくなってしまったが、誰もそのことを不満に言っている人はいなかった。不満が出ていたとすれば、もっと長い時間、もっといろんな曲が聴きたかったということだった。
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