buttonElvis Costello and Steve Nieve
@ Osaka Sankei Hall (4th Oct '03)

あるがままの自分を生きて行く...そう思わせてくれる時間
 街中で見かけた懐かしい友人

 大人になるにつれ、どちらとも無く連絡は途絶え、時折云われも無い噂話は耳にする。声掛けてみようかな...でも何を話せばいいんだろう...すっかり変わってしまっているかもしれない。シャンとした髪に伸びた背中、馬鹿やってたあの頃なんて忘れているかもしれない。自分は変わって無いのにな...勝手にそう呟いてみる。他の友人の噂話が頭をよぎる... 少し見違えた彼女が数歩前を歩いている。懐かしい気持ちと空白の不安、微妙な感情が伸ばす手をためらわす...でも...

 ライブ会場に向かう間、ずっとこんな感覚が私を包む
Elvis Costello
 私にとってエルビスといえばコステロだった。今も勿論そうだ。私が初めて手にしたアルバムのジャケットは、眼鏡の奥で悪戯にギラギラと何かを潜ませたスレンダーなコステロがこっちを見ていた。後のハマリ様は、もう言うまでも無い。先月リリースされたアルバム『NORTH』以外、あえて他の作品を聞き返すことなくこ。こに居る。椅子に座って、少しも正装してこなかったことをちょっと悔やんだ。
 ステージにはグランドピアノにアコギ。照明が落ち、スポットライトの中、少し手を上げながら入ってきた2人に、低い歓喜の声が会場を包む。自分でも意外なほど、大人と子供の狭間のテーマパークのようなコステロワールドにスッと溶け込んでいる。

 相変わらず独自の"間"でステージと客席の距離を引き付け私達をあおり、ぬるいストロボを浴びせ姿を隠す。お互いの戻るべき指定席と、手と手を取り合える社交場を、"遠・近・遠・近"、ジグザグさせながら、初めての人も、昔なじみの人も同じフィールドに立たせてくれる。まさに"THE COSTELLO SHOW"。時にすべてを悟った長老のように、時に七五三のすました子供のように...

「あいつは変わった」よく聞く話である。変わること・変わらないこと、どちらが理想的かと言う一般的議論は尽きることはない。
Elvis Costello
 今、目の前に居る1人の男は最高のピアノマンの音にすべてを委ね、ギターを下ろし歌い、ジャジーなピアノにアコギを掻き鳴らし、足を上げシャウトし、会場内に響くピアノに、マイクからもスポットライトからも外れ闇でたたずみ、左右中央と、マイクも持たず歩き回り、手招きをして共に歌う。時折、はにかんだ笑顔で下を向き、自らもピアノで歌いあげる

 "あるがままの自分を生きていく"という大きな大きなところで歩き続けたい、本当に相変わらず、そう思わせてくれる時間だった。

 手を伸ばし彼女を呼び止める。振り返った驚いた顔は少しマヌケだったよ!と笑いあった。お互い変わったかもしれない、何も変わらないのかもしれない。触れもしないで決め付けるより、自分の五感で確かめる、それが1番!!
 そんな感覚のスッキリした帰り道、こんな日は勿論...美味しいお酒に飲まれましょっ!


report by sora and photo by ikesan

The official site of

Elvis Costello

is :

http://www.elviscostello.com/

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