7時になるかならないかのうちに客電が落ちる。共演のライアーズについては予習なしで臨む事になってしまったが、まっくらな中、アバンギャルドなノイズというかアンビエントなサントラ風SEが10分あまり続く。このまま誰も出て来なかったりして…と思った頃、長身のフロントマン、アンガスを筆頭にようやくメンバー3人が登場。第一声の「イチニイサンシイゴ」がそのままサンプリングされて繰り返される。ノイジーなギターとビートに載せて繰り返し叩きつけられる言葉。絶叫。メロディなんてとっくの昔に解体されて跡形もない。後方のドラムに加えてステージ前方に出ているティンパニのビートも重なると、もうそれは鬼太鼓座か呪術の読経の如く高まる。アンガスの半パンから伸びる足には何と黒々と手書き(笑)のすね毛が! 久々に「ヘン」な衝撃満載の30分あまりに不思議な笑いさえこみ上げる。だが、よく考えりゃ、今やすっかり王道ロックを極めるジョンスペも、かつてはこれに負けないねじれ具合と絶叫だったっけ。 | ![]() |
さて、いよいよヤー・ヤー・ヤーズである。豹柄のキャミソール、いやミニのワンピ姿で登場した紅一点、カレンO嬢は目の下や鼻筋、顎にわざわざ青いシャドウのようなメイクをしているが、ぴょんぴょん跳ねながら思ったよりも可愛らしい感じ。右手にギターのニック、後方にドラムのブライアン。歓声悲鳴ごっちゃになっての歓迎の中、いきなりの新曲スタートだ。3曲めになってようやくアルバムからの曲"COLD LIGHT"が登場してフロアの跳ねも大きくなる。 | ![]() |
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「あたしは自分の声を楽器みたいに使ってるつもりだから、いわゆる「歌」ってのとは違うと思う…」とクールな発言をしていたカレンだが、囁くような部分はクリッシー・ハインド。そして絶叫のカオス炸裂パートはさしずめPJハーヴェイだろうか。とにかく一気に両極を駆け上がるパワーは圧倒的だ。そこに突き刺さるようなギターのリフと変則ビートでタイトかつ重量級ドラムが重なると3人だけとは思えない存在感。ピコピコなリフがおなじみの"RICH"でも、カレンの絶叫は絞りださんばかりの激しさ。 -->part2 |
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