MONGHANG @ AoyamaCAY (21st Sept '03)
白装束集団
このバンドを語るのは、本当に難しい。観てもらうのが一番だと思う。いや、どんなバンドだって観てもらうのが一番なんだけど、この「何じゃ、こりゃ」というインパクトはそんなに滅多に味わえるものではない。
まず、ステージに揃ったメンバーを見てみよう。ヴォーカルは頭に葉っぱや羽根の飾りをつけて、髭面である。一応、なんかの教祖?という突っ込みを入れておく。隣にいるベーシストは首長族みたいに首に何個も金属の輪をはめている。パーカッションの一人は顔面に銀色のペイントをしている。他はギター&キーボード、もう一人パーカッション、ドラムという6人編成である。以前観たときにはギターがもう一人いたと思ったけど、脱退したようだ。そして、メンバー全員が白装束である。例のパナウエーブの事件のときはちょうどアメリカツアー中で騒ぎに巻き込まれないで済んだのが運が良かったくらい、それだけで怪しい雰囲気がある。そもそもヴォーカルの名前が「バ」である。「バ」が歌うのは「オッパ」とか「アウ〜」とか意味のない単語ばかり。もちろんMCもなし。べーシストはケイタイモ・ウジャ・ビンビンという。というか、普段メンバー内では何と呼び合ってるのだろうか? |
| 時折イエスみたいなプログレらしいギターのフレーズが顔を出したりするのでプログレ風味もあるし、ロックンロール、ファンク、人力トランスが混ざったというか、雑然と同居している。それでいて散漫な印象はなく、どこを切ってもMONG−HANG印の音になっている。ただアメリカやイラクへ行っていた間に、音がハードになって攻撃的になった感じがした。 |

そうなると、あとに残るのは「音楽の力」と「笑い」そして「何じゃこりゃ」というインパクトだけだ。それだけで勝負している彼らは潔い。笑いと共に踊り出したくなるようなリズム、グルーヴ、ノリ、何でもいいけど、観ている者を巻き込んでいくお祭りバンドなのだ。だからこそ、アメリカにもイラクにも行けるのだろう。このバンドをみんなもいち早く体験してほしい!・・・と書いたらギター&キーボードとパーカッションが脱退。特にギター&キーボードは多彩な音を出していてバンドの要なのだけど。せっかく来年のフジのヘヴン辺りで観たいと思ったのに・・・あー。
report by nob and photo by nachi |
1〜2年前くらいから何回かライヴを観ているけど、回を重ねるにつれて笑い声が大きくなる。MONG−HANGは共感を呼ぶ歌詞を歌ったり、前向きに生きろとかの分かりやすいメッセージを伝えたりしない、あまりにも謎なのでメンバーのパーソナリティに思い入れを持てないし、誰も顔がイイ男はいないし、「何とかの世代」といくつかのバンドのグループでくくることも出来ない。要するにロッキン・オン・ジャパンには載せにくそうなバンドなのだ。ヒーローにして崇めたり、個人の思い入れタップリにバンドへの共感を語ることはできない。
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