![]() アンコールで鳴らされたのはなんと「マシュマロモンスター」だった。これはさすがに今までのライブでも聴いたことがない。こういうポップな曲を持ってきたところはバンドの意志だと思う。やはり悲しくてやりきれないものにはしたくなかったんじゃないのか。 レゲエのビートをアベが鳴らしだして、もう次がなんなのかはわかっているけれど、チバは「NO WOMAN NO CRY」と歌いだした。こいつ優しいやつだなと思った。この状況でできる精一杯の優しさを見せたと思う。そしてやはりの「リボルバージャンキーズ」。観客から自然と「HEY! HO! LET'S GO!」というシャウトが起こり、それをウエノが追いかけるように一緒にシャウトする。その瞬間には終わりへ向かう悲しさは感じられなかった。そこは彼らが用意した天国であるかのように、全ての人々が心の底から楽しんでいた。このまま終わっても、素晴らしいライブだったと言い切れたかも知れない。 |
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だが、やはり終わらなかったのだ。終わりにはもう1曲必要だった。バンドは再び出てきた。アベはその必要だと思われた曲のギターリフをかき鳴らした。「世界の終わり」。もうこれ以上はない、これで最後だと本当に聞かされている。だが笑えないのだ。笑って見送ることなんてできないのだ。でも、一方で凄い快感にも襲われてもいるのだ。この絶望感と絶頂感が一緒くたになった感じはロックの表現でなければ感じることはできないかも知れない。矛盾が生む摩擦のことだ。そういうロックの表現を本質を真っ直ぐ打ち抜く曲、そして演奏に、頭も心も真っ白になっていく。そういう素晴らしいライブパフォーマンスをする優れたロックバンドが、もうすぐいなくなってしまう。 |
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最後、演奏が終わり、メンバーが一人ずつ去っていく。ウエノは何も言わなかった。チバはサンキューと言った。アベは聞き取れないほどの言葉を何か言った。クハラは何も言わずステージ前から客席にダイヴした。これで一つの世界はここで間違いなく終わったのだ。確かにツアーは続くし、それまではMICHELLEは終わらない。でも、札幌しか観られない人にとっては世界の終わりを迎えてしまった。 オーディエンスがなかなか帰ろうとしない中、SEで「サタニックブンブンヘッド」が流れる。自然とみんな歌いだし、飛び跳ねる。終わると思いたくなかったんだろうし、できれば終わりたくないとみんなが思っていたんだろう。その光景を観ながら、こんなに愛されていることを引き換えにしてでも終わらなければいけないことがあるなんて、何なんだろうという、やるせなさと大きなクエスチョンマークが浮かぶ。 |
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でも、それがバンドの意志なのだと納得するしかない。その意志が何であるのかが、今日目撃した全てだったのだと納得するしかないのだろう。「THE END」で予感させ「世界の終わり」で終わらせるというのは、それ以外の何物でもない。この天国の神様はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTと名乗った4人の男たちだったということなのだ。そして、本当に多くの人たちが、そこは確かに、儚いものであったかも知れないが、確かに天国だと感じられたのだ。そのことはきっと忘れられることはない。
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| reported by YSMZ and photo by Q-TA MIDORINO |
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Thee Michelle Gun Elephant is : http://www.rockin-blues.com/ この日のライヴを完全収録したDVD。 必見だよ。 ![]() "BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN" UPBH-1115 universal records 写真集『LAST HEAVEN』も必見! |
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