![]() 「I WAS WALKIN' AND SLEEPIN'」のあと「太陽をつかんでしまった」。自分は最近のMICHELLEに見られるスケールの大きな曲が好きだ。そして、こうした曲でのウエノのベースのグルーヴは本当にいい。彼らはミニマムなガレージスタイルのバンドでありながら、巨大な世界を表現してみせようと努めた。その一つの成果がこの曲だと思う。ゆったりとしながらもエッジを失わないグルーヴの中でフラフラするのは凄く気持ちがいい。そのまた反対の世界が表現されているのが次に演奏された「深く潜れ」だと思う。マゾヒスティックな快感を生む窒息しそうな閉塞感もまた人の心の世界のもう一つのベクトルなのだ。次に演奏された「カルチャー」もそういう世界の音楽だと思う。この両方の世界を表現しきれる今の彼らの表現力の懐の広さを感じる展開だった。 |
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「カルチャー」が終わって「ようこそ」とクハラがMCした。もう始まってからかなり時間が経っているのに「ようこそ」。きっとそれしか言えなかったんじゃないかなと思うと、ちょっとグっときてしまった。それなのにアベがAm7のコードをストロークしたので、それで気持ちも頭も一杯だ。「BOOGIE」はとてもとても好きな曲だからだ。だけども、今日は曲の意味合いが違って聴こえてしまった。「ずれたままで行った。帰り道知らない」というのはバンドの道程のことのように感じてしまった。この曲のようにフラフラ続いていけばいいのにな、でもそれはないんだろうなとも感じてしまった。鳴らされたアベの永遠に突き抜けるようなフィードバックが途切れてすとん、と終わったのが印象的だった。 |
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アベがマイナーコードをかき鳴らしての「赤毛のケリー」は悲しさが疾走する。やりきれない気持ちが駆け抜けていく。「ゴッドジャズタイム」でロックンロールの世界に戻ってきてから、彼らのラストシングルになる「ELECTRIC CIRCUS」が披露された。これがライブで聴けるのは多分、自分はこれで最後だろう。そう思うとやはり切ない。曲自体は切ないこともなんともないのだが、どうしても、その意味性がつきまとってしまう。できれば、ライブ前にこれがラストシングルだ、ということは知らない方がよかったかも知れない。 |
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| reported by YSMZ and photo by Q-TA MIDORINO |
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