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会場に入ってすぐに気づいたが、THE USEDのオーディエンスはバンドと同様に若い。こちとら会社勤めを始めて十数年が経っているけれど、今日、BESSIE HALLを埋めた大半の人は、NIRVANAが「NEVERMIND」でブレイクしたとき、たぶんまだ小学生だったんじゃないだろうか。その少年少女たちは、バンドが登場するとステージ前に殺到して大きな歓声を上げ、THE USEDに対する歓迎を表明した。それも当然だろう。最近では5月にSUM41が札幌に来てライブをやったけれど、それ以来になる来日アーティストのライブだし、この日を指折り数えて待ちかねていた子たちもたくさんいたはずだ。THE USEDに対する純粋な思いがその瞬間伝わってきた。 |
その歓迎ぶりにvoのバートが「WE'RE THE FUCIN' USED!」というシャウト、いやスクリームでしっかり応えてみせる。この声のパワーはいったいどこから出てくるのだろう。今日のライブが始まるときに、彼を見かけたことがあったのだが、彼は実際にはそれほど背が高くはないし、華奢な青年だと思う。しかしながら、ステージの上で、こうしてシャウトする姿を見ていると、圧倒的な存在感、ロックのヴォーカリストに決定的に必要な何かを、その一発のスクリームで感じることができる。 |
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![]() ミュートしたドライブサウンドから「MAYBE MEMORIES」に突入すると、集まったオーディエンスは大きくジャンプを繰り返す。これを待ってましたという感じが一気に爆発する。gのクインのちょっとぶっ壊れ加減のノイズとラウドだけれど決して重過ぎないトーンがTHE USEDのサウンドに強い色彩と透明感を与える。bのジェフとDrのブレンダンの安定したビートは、その暴走にさらなる迫力を与える。ジェフはアンプを蹴りながら飛んだりとパフォーマンスでも大活躍だ。 |
![]() やはりバートが一番の暴れん坊だ。ミネラルウォーターを口に含んで霧のように噴射した時には、やるだろうなとは思っていたが、実際観ると「すげえ」と思わず言葉が口をついて出てしまった。そういう目立つアクションもありながらも、素晴らしかったのはオーディエンスとの距離をどんどん縮めていこうとする姿勢とそれを実現してしまう力技だった。わかりやすい英語のMCが多かったし、ライブ中もどんどんオーディエンスに近づいていく。 |
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reported by YSMZ and photo by Q-TA MIDORINO |
Part 1 / 2 |
THE USED :
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