button WAKEFIELD @ ASTRO HALL (2nd Sept '03)

-- イケ面揃いもいいけれど --

 そのイカした美形の顔揃いのせいなのか、アストロ・ホールはうら若い女の子でごったがえしていた。制服姿の子もいる。まるで、アイドルのライヴに来てしまったようだった。バンドの平均年齢、約20.5歳。会場内の平均年齢も同じく。そのピチピチ集団の中にまぎれる勇気もなく、会場後方に控える。どうやら、海外アイドル(バックスとか、インシンクだとか)好きなファンと、このバンドのファンはかぶっているらしい。日本人の女の子は、綺麗な顔立ちのいかにも外人風な顔がやっぱりお好きなようだ。最近で言うと、バステッド、と言ったらわかり易いだろうか。

 ウェークフィールドはメリーランド州出身の4人組。アメリカで先輩ポップ・パンク・バンドのオープニングを務めながら、地道にファン・ベースを固めていった努力の甲斐あって、ライヴの回数を重ねる毎にラジオ・リクエストが殺到。メジャー・レーベルとの契約に漕ぎつけた。そして、今年5月にアメリカでメジャー・デビュー。日本では8月にデビューを果たしたばかりの新人バンドである。グリーン・デイに強く影響を受けていて、今はポストSUM 41かグッド・シャーロットか!?とまことしやかに囁かれているバンドなのだ。メンバーは、ライアン(ヴォーカル)、JD(ギター)、マイク(ベース)、ライアンのお兄ちゃんで元グッド・シャーロットのドラマーのアーロン(ドラム)の4人組。この4人が来日時、町を歩くと20人以上の女の子が連なるという、まさにその人気はアイドルに匹敵するもの。曲の馴染みやすさもさることながら、そのイケ面揃いも人気に拍車をかけているようだ。

 ステージにメンバーが姿を現した瞬間、割れんばかりの黄色い歓声。一番幼い顔でカワイさ満点のライアンが一番人気ようだ。生で見ても、メンバーそれぞれが、美形。これは、日本の女の子たちが放っておくはずもない。メンバー登場で会場がヒートアップして発せられるポップ・パンク系ライヴにありがちな"オイ・オイ・コール"が聞こえなかったのは、やはり女の子が9割を占めていたからでしょうか。黄色い歓声が鳴り止まない中、ちょっとしたスクラッチ入りのゆったりテンポで始まり、サビの"Give Me A Reason"で初っ端から会場を一つにするこの曲をトップに持ってきて、ライヴはスタート。リズム隊の調子のいいリズムに乗るジャンプが気持ちいい"Un-Sweet Sixteen"へと続く。実に爽快、青春、若さを感じさせる曲の連続だ。

2曲目が終了したところで、どうやらアーロンのドラムの調子が悪くなり、一旦プレイが中断される。その間前の3人はというと、「売るものがないから」と言ってステッカーをばらまき、貴重な1枚しかないTシャツまでも投げる大盤振る舞い。後の方では、JDが自分の今履いている靴下まで脱いで客に投げるほど。それはいかがかと思うけど・・・。

 ドラムが復活すると、アルバムのファースト・トラック"Sold Out"で、少し落ち着いた客をすぐにヒート・アップさせる。"Positive Reinforcement"や"Girlds Rock Boys"や"Infamous"は、ウェークフィールドの最も得意とするキャッチーなサウンドの曲で、甘くて少し高めのライアンのヴォーカルに、骨太のギター・ノイズ。オーディエンスと共に乗れる、随所に合唱ポイントを散りばめた音作り、はずむポップな曲の数々は、グッドシャーロットに通ずるものがある。

 パフォーマンスは若さとやんちゃぶりを前面に出したもので、プレイに支障はないのかとこちらが心配してしまうほどの跳躍、回転の連続だ。曲によって見せる、前3人揃いの振りもバッチリ決まっている。がむしゃらにしゃべりまくるMCや、演奏の危なっかしさなど、ライヴ全体が初々しいかんじでいっぱいだ。ラストの”Say You Will”で、演奏にバラつきがあり危うい感じが目立った。アメリカのライヴでのし上がってくるバンドっていうのは、もっと色んな意味でライヴ慣れしているんじゃないのか?と少々疑問を抱いた部分もあったけれど、小さい規模でもアストロ・ホールを即完にしたライヴは、観客の女の子たちのハートをガッチリ捉え、盛況のうちに終わった。

 次なるターゲット、それはなんたって男の子たちだろう。今のポップ・パンクの先陣を切っているバンドは、どれも男の子のファンが圧倒的に多いのだ。明るさと切なさが同居し、キャッチーで駆け抜けていくメロディ・センスの良さが、きっと今のポップ・パンクが好きな人たちにも受け入れられるものだと思う。最も、ウェークフィールドはどの曲もいいんだから。心残りは、もっと活気と熱気に満ちたライヴを見たかった。だけど、今回はほんのお披露目ライヴ。次回の来日には、もっと成長した彼らが見られることに期待したい。

- set list -

Reasons
Un-Sweet 16
Sold Out
P&R
Sucked Out
Decisions
Girls Rock Boys
Wild One
Heaven Coming
Madonna
Infamous
Say U Will

report by ali


check the albums?

search:
Amazon.co.jpアソシエイト
ali's works

button2003

button 体を動かせ、拳を突き出せ、大きく叫べ! : METALLICA (6th Nov. @ Yoyogi Daiichi Taiikukan)
button 目に見えない美しさ : LINKIN PARK (25th Oct. @ Nihon Budokan)
button ロックで陶酔 : LONGWAVE (3rd Sept. @ Shinjuku Liquidroom)
button イケ面揃いもいいけれど : WAKEFIELD (2nd Sept. @ Harajuku Astro Hall)
button ポップでパンクにメタルもプラス!さぁ、みなさんご一緒にっ! : DONOTS (with SOLEA & BODYJAR) (18th 19th Jun. @ Shibuya Club Quattro)
button カラオケ大会の後はHUBでパーティー? : The Ataris (3rd Jun. @ Shibuya Club Quattro)
button 優等生が放つ超繊細なメロディと破壊力を秘めたロック : Cave In (29th May. @ Shinjuku Liquidroom)
button 152センチの小さな大物、日本初公演 : Avril Lavigne (28th May. @ Zepp Tokyo)
button カナダ名産バンド大放出市 : Simple Plan & GOB (26th May. @ Akasaka Blitz)
button ただいま日本で人気上昇中!DAMONE初来日! : DAMONE (19th May. @ Harajuku Astro Hall)
button ポップ・パンクの風雲児がビッグになって再来日! : SUM41 (17th May. @ NH Hall)
button Born to be an entertainer! : Robbie Williams (6th Mar. @ Shibuya AX)
button 包容力と愛に満ちたバンドへと進化したパール・ジャム : Pearl Jam (3rd Mar. @ Nihon Budokan)
button この大物バンドの行く末は...? : AUDIOSLAVE (30th Jan. @ ZEPP Tokyo)
button 何百回でもアンコール! : Hundred Reason (19th Jan. @ Shibuya Club Quattro)
button カリスマ王子からロック・スターへ : The Jeevas (14th Jan. @ Shibuya AX)
button お水rocks!? : HOOBASTANK (10th Jan. @ Akasaka Blitz)


無断転載を禁じます。The copyright of the article belongs to Ali Maeda and it may not be reproduced in any form whatsoever.
==>Back To The Top Page : JPN / ENG.