METAMORPHOSE @ 日本ランドHOWゆうえんち (23rd Aug '03)
-- 雲の上、星空の下のレイヴパーティー --
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麓の霧を抜けて駐車場に着いたとき、振り返ると雲海が広がっていた。そして、雪のない富士山がそびえ立っている。肉眼で山頂の測候所まで見えるところに来ているのだ。入場に1時間以上待ち、テントを建てるころには真っ暗になっていて、DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENを観れないとあきらめていたら、1時間半押しの進行になっていたので半分以上観ることができた。道路が渋滞だったので、出演者の入りも遅れたらしい。
初めて観るデートコースはリーダーの菊池成孔の指揮っぷりが面白くて、CDJで変なコスリを入れたりする。基本はジャズなんだけど、踊れるし・・・いや、変拍子で踊りにくいか・・・でも、腕達者揃いのメンバーの職人芸とフリーキーな感じが混じって楽しかった。
次の井上薫のDJで盛り上がっているところで会場内を散策。メインとなるSOLAR AREAはフジで言えば、オレンジコートくらいの大きさのステージで両脇にスクリーンが設置されている。客席は朝霧アリーナを一回り小さくした感じ。遊園地の施設がある方にPLANET AREAがあってドーム型のDJブースでフジでも回していたバレアリック・サンライズの人たちやDJ KLOCKが出る。キャンプサイト近くにLUNAR AREAあって、ライジングサンのMOON CIRCUSくらいの大きさのステージでハードな4つ打ち中心でQHEYや田中フミヤなどが出る。会場内にはヤマハ、ローランド、コルグのブースがあってデモ演奏を観れたり、実際に機材を触ることができる。コルグのブースではSTOROBOのメンバーが演奏していて、お客さんが集まっていた。飲食のお店は、フジ、サマソニ、エゾにもあったロシア料理や、野外フェスにはつきもののタイラーメンやトルコのケバブなどが出ている。旨かったのは仙台牛タン丼とイタリアンの店のパスタだった。
会場のあちこちにフリマに出ているような店があったり、手作り感がある光や映写機を使ったアートが置かれたりして楽しい。そして何よりも嬉しいのは深夜でも観覧車やメリーゴーランドや回転ブランコ(ウェーブスウィンガーと呼ぶそうだ)が動いていることで、特に観覧車は、深夜の遊園地ということだけでワクワクものなのに、
会場のあらゆる音が混ざり合い、見下ろせばライトやレーザーで明るくなっていて、富士山を眺めれば山小屋の灯りまではっきりと分かるくらい。そして空は満天の星。これは凄い。
23:00ころ、VOORDOMS。ちゃんと観るのがBOREDOMS時代を含めて初めてだったりするのだけど、驚いた。こんなに凄まじい音楽があるのかと。機材プラスドラムセット3台で、地面を揺るがす太鼓の音に電子音がかぶさるのだけど、それが日本的な祭りの感じというか、満天の星空の下、宇宙がこれから始まってしまうような勢いだった。モッシュもおきてダイヴァーも出現する。これってレイヴだよね?っていうくらいカオスなパワーの爆発だった。
次のMERZBOWは秋田昌美一人座ってノートパソコン2台を操作する。ノイズの嵐、アレック・エンパイアみたいな勢いを感じるというよりも、じっとしてノイズに向き合うという感じ。ヴォアダムズの後では、メルツバウですらチルになってしまう。
その次のDJ kentaroはエンターテイメント。フジロックでもやっていた「音楽は音楽だし、壁なんかない」とか「新しい音の世界を体験しましょう」というフレーズを入れながら、冴えに冴えたコスリっぷり。ヒップホップ、レゲエ、ハウス、テクノ、ロックとジャンルにこだわらない選曲で踊らせる。スクラッチの技術はもちろん申し分ないのだけれど、それだけではなく、まさに音楽に壁なんかないというのを証明していく意気を感じさせる。最後の方ではプリンスの"I Would Die 4 U"を回したり、"さくら、さくら"をスクラッチで奏でて、ししおどしの音で「カーン」と終わった。
その、ししおどしの音が終わるや否や、切り裂くようにBOOM BOOM SATELLITESが始まる。川島がマイクスタンドにしがみ付いてがなりたてる。このテンションの高さはどこのパンクバンドなんですか?っていうくらい。思わず最前列まで行く。今年に入って6月の岩盤ナイト、7月のフジロックと続けてブンブンのライヴを観ているのだけど、最近のブンブンは本当に凄い。余計なものを振り払って、強さを鍛え上げた感じ。そして何よりもメンバーが楽しんでいる。川島も中野もアクションがさらに激しく笑顔だった。一時の重苦しさはなんだったんだろう?今はヘヴィなんだけど苦しくない、ダンスに戻ってきているのにロックなテンションが落ちてないという奇跡的な状態にあるのだ。
ここで疲労がたまってきているので、キャンプサイトに戻って寝る。目が覚めたら6時くらいだった。すでに日は高くなっている。話によると雲海の中から朝日が出てくるのは、最高の光景だったらしい。空は晴れ渡り、富士山は迫力あって、明るくなってもお客さんたちはたくさん踊っている。そんな朝の空気にDUB SQUADがちょうど合っていて、ハードでもなければ、チルでもないいい具合に踊れた。ダブ・スクワッドが終わるとテントを畳んで帰ったけど、イベント自体は11時まで続いていた。
report by nob
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