button Glastonbury Festival in Shepton Mallet (27 to 29th June '03)

巨大さに支えられた自由 -- part2 --

Glastonbury FestivalGlastonbury Festival

 まあ、そんな感じで私は私なりのグラストンバリーをしっかり満喫しました。でも、グラストンバリーの全てを体験したかと言うと、もちろん答えはノー。先程書いたアトラクションは一つも遊んでないし、観てないテントは幾つもあるし、寝転がってバンドの演奏をBGMにくつろぐといったフェス独特のゆるい楽しみ方もほとんどしてない。

 しかし、逆にグラストンバリーの全てを体験することは可能なのかと言うと、その答えもやはりノーだ。最初に書いたとおり、このグラストンバリーというフェスティバルはとんでもなく巨大だ。それは、一人の人間が3日間で全てをまわり切ることを敢えて拒絶しているかのようにも思える。いや、実際に主催者側は一人が3日で全てをまわろうとすることなんて想像もしてないだろう。彼らの意図はきっとこうだ。『とにかく出来る限り色々な趣向なものを集めてみたんで、あとは好きなものを選んで楽しんでください。』

 グラストンバリーはアトラクションの組み合わせ方次第で、幾千通りもの楽しみ方が生まれるようになっている。いや、そこに参加した人の数だけの楽しみ方が生まれるようになっている。だから、グラストンバリーの全てを体験しようなどというのは、意味がない。それに、フェスだから常にチルアウトな感じでダラダラ楽しむのが通だよね、と勘違いしてマニュアル的にフェスを過ごしてしまうのも意味がないと思う。とにかく自分なりの楽しみ方を見つけられるのが一番。

 いやまあ、それは当然のこととしても、その自分なりの楽しみ方をするための最高の下準備となっている、このグラストンバリーの巨大さというのはやはり評価に値するのではないだろうか。でかくなり過ぎて訳がわからなくなってるとか、まとまりがないとかいう批判を聞かないのは、きっとそういうことだろう。

Glastonbury Festival
 好きなものを好きなように楽しみたい、そんな当たり前だが実はなかなか実現できない欲望を満たす最高の下準備をしてくれているのが、このグラストンバリーフェスティバルだと思う。「マニュアル化された楽しみ方」という結構便利なものにあまり興味がない人にこそ、このフェスティバルをお勧めする。そんな人こそ本当に楽しめるフェスティバルだと思うからだ。

report by yoshi_k (ex-dak)
and photo by maki

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