The Coral @ Osaka Big Cat (17th April '03)
叩けば出てくる無数の誇り
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| やりすぎにも程があるというもので。いくらシーンに活気が戻ってきてるとは言え、その波にこのバンドを乗せてしまっていいの? The Coralの第一印象は「気持ち悪っ」と、最低ランク。今の音楽シーンにあえて逆らっているとしか思えない直球のサイケデリック感が、ただの回顧主義という偏見を植え付けていた。だから周りの反応もイエスかノーの真っ二つに分かれるのにも妙に納得。そうは言いながらも聴いていくと、罠にはまったように吸い込まれていく。ガラクタの破片のような歪んだフレーズが断片的に組み立てられた曲。これがライブではどんな風に再現されるのだろう…バラバラに空中分解するのか、想像以上の輝きを放つのか。これは実際に観なければ!
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一体、The Coralのファン層って?そんなことにも興味があって会場に着くなり観察開始。はい、これが見事にバラバラで「枠」みたいなものが全く見えてこない。ある種の懐かしさを重ね合わせていそうな人達、逆に全く新しい音楽として受け入れているのであろう人達、男女の偏りもない。赤く浮かび上がるステージにスモークが焚かれるだけでThe Coral風の異空間の出来上がり!
第一幕の登場は…えっ!スターウォーズのテーマソング?あんなに熱気でムンとしているのにイアン以外はTシャツどころかジャケット姿。と、同時に"Spanish Main"のマイナーキーのお手本のようなイントロがビルのギターから奏でられる。私が持っていた期待や予想をはるかに超える音に完全に頭が真っ白。出てきた時にはほんの少年にしか見えなかった6人が、ミュージシャンに変身した瞬間。そして何だ、あの優越感は!
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ジェットコースターに乗せられているようなライブだった。最高ポイントから急降下する、あの一瞬、身体を宙に置き忘れてきてしまったような感覚が何度も私を襲う。
"Bad Man""Calenders & Clocks""Shadows Fall"…『The Coral』からの曲は、さらにテンポのメリハリに磨きがかかり、グルーヴ感までプラスされていては全く非の打ち所がない!ギタリストさながらにウェービーなロン毛を振り乱しながらベースを操るポール、後に本性を発揮することになるオールマイティの(オルガン2台、ハーモニカ、ピアニカ、タンバリン、コーラスを担当!)モミアゲ男、ニック。両脇を固めるのがギターのリーとビル。ビルは完全に世界に入り込んでいる様子で、身体を上下に揺らしながら澄ました顔でこれ以上歪みようのない音を出す。一方、極端に短いストラップにガニ股で、アンプに向かって自分の音を確かめる姿からは職人気質を感じさせるリー。独特の前のめりでドラムに向かうのはジェームズの弟でもあるイアン、最後にステージ中央を陣取るのがヴォーカルの大将ジェームズ。暗闇で先の見えないジェットコースターはどこへ向かうのだろう。スリルもあるが、どんどん見えない先が楽しみになっていく。
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report by kuniko and photos by ikesan
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