buttonAsian Dub Foundation @ Osaka Mother Hall (3rd April '03)

Keep rising... part1

Dry & Heavy

 Dry & Heavyを見るのは、FRF01を最後に松本"Heavy"武士が脱退した直後の朝霧以来だったけど、インストゥメンタル陣によりファンクネスが加わったなぁ、というのがこの日の第一印象だった。70年代のフリーロックを匂わせるようなセッションを、楽しみながら自由に演奏しているなあ、というのが感じられた。だがダブ本来のダイナミズムや音響的な広がりを期待していると、今ひとつ物足りなさを感じるのも正直なところ。リックル・マイがステージに現れると、やはり空気がガラッと変わって、彼女のもつポジティヴな雰囲気が伝わってくるのだけれど、それでもどこか歯切れが悪いというか…。アオ井上が「ぼくたちは戦争に反対します」と" 実に控えめに"コメントして、あまりフロアのリアクションがなかったのも、後のADFのときと比べるととても象徴的だった。

Adrian Sherwood

 マイ嬢の「この後は尊敬するエイドリアン・シャーウッドです。あっちだよー」という紹介を受けて、フロア後方のPAブースに陣取ったダブ・マニフェストは、ツボを押さえた、期待どおりのいぶし銀のプレイで、オーディエンスを一気にだがリラクシンに盛り上げる。やはり一昨年の朝霧で、深夜に寒さに震えながらチルしていたのを思い出したが、 今日のまったりハイプなフロウは、ちょっと蒸し暑いフロアとビールというシチュエーションにとてもしっくりくる。

 前半は、先月発売されたばかりの初のソロアルバム『Never Trust A Hippy』から、数曲を立て続けにプレイ。アルバムを聴いたときにはフロア志向すぎるトラックメイクが意外だったのだけれど、シンプルでダイレクトなビートと絶妙に乗っかるトライバルなソースが、"現場"では実によく映えてかっこいい。だからアルバムの魅力を引き出すのに、それなりのサウンドシステムを必要としてしまうのはちょっともったいなくも思う。時折マイクを握って「Asian Dub Foundationまであと15分...」「あと10分だよ」とカウントダウンをしながらの後半は、ミニマルなジャングルにBob Marley & The Wailers "War"やArrested Developmentをミックスし、フロアを沸せるとともにメッセージ性もうかがえて、二重マル。

Asian Dub Foundation
report by ken and photo by ikesan
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http://www.asiandubfoundation.com/

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