buttonEastern Youth @ Yokohama Club24(25th March '03)

Eastern Youth
 イースタン・ユースこそライブで観るべきバンドだと思う。それも一度ならず足を運ぶべきだ。自らの爆音ギターの歪みさえもかき消すほどの、天然ディストーションがかかった吉野寿の「叫び」。声割れ寸前、音域すれすれのところで正に振り絞り切るその「声」。目の前で直接「浴びて」みるべきだと心底思う。

 冒頭からこう書いてしまうと、全く予備知識のない方(あまりいないだろうけど) にはこれは完全なハードコア・パンク・バンドか、と誤解されてしまうかもしれな い。事実一時期イースタンは「ラウド系バンド」として乱暴にその辺に一括りにされ ていた感がある。そのイメージにまだ引きずられている人がいるとすれば、とても不 幸なことだ。
Eastern Youth
Eastern YouthEastern Youth
 議論の別れるところだが、イースタン・ユースは決して単純なハードコアや有象無 象のメロコアバンドではない。無論そういった要素を感じることも確かにある。しか し、緩急をつけたリズムと展開、風情や和を感じる曲調、時に優しいメロディ。そし て吉野のシャウトは、どこかのジャンルに適当に放り込むにはあまりにも痛切すぎ る。

 今回のこのライブは横浜にて。相変わらず演奏能力ひとつとっても見るべきものが 多い。技術としても全員が個性的かつ高水準のものを持ち合わせている。その中でも 特に二宮のベースはすごい。これだけグルーヴィーに歌っているベースラインを弾け る現役奏者を他にはちょっと簡単に思いつかない。半端な手数の多さではないのであ る。しかもそれがバンドの音としてきちんと活きている。
Eastern Youth
 ライブ中盤、ぼやくような吉野のMCが突然昔馴染みの曲を前振った。 「生まれてきたからには、いつだって危機一髪だぁ...」

 耳慣れた曲の予感に歓声があがる。"男子畢生危機一髪"。わざわざ客受けを計算し てセットリストを考えるタイプのバンドではないように思う。きっと演りたいから、 演った。それだけなんだろう。それでもこの時と、終盤の"雨曝しなら濡れるがいい さ"という移籍前の共に名曲は明らかに客に沸点を与えていた。
Eastern Youth

Eastern Youth


 その勢いのまま本編終了。アンコール1曲目は新作から"世界は鳴り響く耳鳴りのよ うだ"。吉野の悲鳴のような歌声は、またもや尋常ではなく気持ちを揺さぶってく る。決してキャッチーな部分ではない。それなのに何よりも耳に残る。異論もあろう が、言い切ってしまえばこれがイースタンの最大の魅力である。少なくともそのひと つだ。絶対にライブで聴くべきだ。繰り返しそんなことを思う。

  セットリスト

自由 / 走る自画像 / ポケットから手を出せないでいる / 男子畢生危機一髪 / 浮雲 / 東京快晴摂氏零度 / 破戒無慙八月 / サヨナラダケガ人生ダ / ズッコケ問答 / 雨曝しなら濡れるがいいさ / ドアを開ける俺
世界は割れ響く耳鳴りのようだ / 夜明けの歌


report by joe and photo by maki

なお、写真は東京公演のものを使用しています。

The official site
eastern youth:

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