buttonEastern Youth @ Shibuya Club Quattro(20th March '03)

Eastern Youth

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 スポットライトで赤く照らされたフロアーの中に硬く握り締めたひとつの拳がやけ に目に付いた。血管が今にも破裂しそうなほど力がこもった拳だった。吉野の吐き出 すボイスに共鳴しているかのように見えた。吉野の顔と繋がる首は、それというのに はふさわしくないぐらい血管や筋、咽仏が浮き上がっている。ガジュマルの様に一種 異様な樹にも当てはめれるぐらい異質なものに感じた。それと同時に歌に込めている 想いみたいなものをまざまざと見せ付けられているような気がした。それほどまでに が吐き出す言葉は重みみたいなものを感じさせてくれる。そこに、『ボーカル』では なく、『ボイス』と己のことを書き記している所以が垣間見えた様な気がした。彼は 生きるスナフキンなのかな?じゃあ僕らはムーミンか?などと思わされてしまった。

Eastern Youth
 恥ずかしながら、初めて見るeastern youth。ライブの映像や、ドキュメント的な 映像の中に訪れている彼らを見ることはあったが、そこはファインダーによって切り 取られたステージ上の彼らや、ステージ上ではない場所で語っている姿しか見た事し かなかった。自分自身のファインダーで彼らを見れることを至極光栄に思いながら2 階へと足を運んでいった。

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 見た目からして、彼は余り喋るタイプには見えない。だから、ふとした一言にも考 えさせられてしまう。

「お前なんていらないよ、必要ないよと言われたとしても、俺はぎりっぎりのところ で生きてやる!」

 MC時に彼が放った一言に多くの歓声がとんだ。その歓声を包み込むように、しかし、 激しいギターの音が腹の底に轟く。後でその意味を各々で考えてみてくれよといわん ばかりに二宮のベースも、田森のドラムも覆いかぶさってくる。実に息が合ってい る。素直にそう感じた。フロアーの観客も曲を追うごとにパワーが衰えてくるという 状態がない。むしろ、力のこもった拳の数が増えているように感じた。激しい曲調の 時には多くの人が人の波で泳いでいる。ものの見事に予想とは違う光景だった。正直 もっと各々のスペースで、他と身を寄せることもなく想いにふけながら見るようなか んじのライブがそこにはあると思っていた。このような自身の抱いていた想像との ギャップに、ライブに足を運ぶ良さというものを感じられずにはいられなかった。音 や歌詞で己をはめ込んでいくのもいいけど、その後に、ライブに行ってアーティスト に対して抱いてる想いを知らない人達と共有しないともったいないような気がする。 熱かった、うまく語れないぐらい熱かった。
Eastern Youth
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 彼らの今年の旅は始まったばかり。彼らが近くに来るのなら、家で聞いてばかりいな いで足を運んでもらえたなぁと願うばかりである。

report by toy and photo by maki

Eastern Youth

The official site of
Eastern Youth:
http://www.saka-sho.co.jp/

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