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2000年3月ここクアトロで見たJJ72の初来日ライヴは圧倒的だった。当時「期待の新人!」と騒がれまくっていたが、黒で統一したスタイルに身を包み、笑顔一つ見せずに演奏する彼らに
は不敵さすら感じたものだ。それだけにちぎれんばかりの熱唱や最後に叩き壊したギターの残
骸が鮮烈だった。 あれからちょうど2年。2作目「アイ・トゥ・スカイ」をリリースする頃にはメディアの騒ぎも どこへやら。しかし、来日直前、大きな瞳の美人ベーシスト、ヒラリーが脱退。来日どころ か、バンドはこの先どうなるのかとヒヤヒヤものだった。ビンチヒッターを立てて予定通りの 来日とは言え、ライヴではヒラリーのクールなイメージとマークの熱血ヴォーカルの温度差が 軸だっただけに、今回はどうなるのか。 |
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定刻を10分ほど過ぎてメンバーが登場。後方にドラムのファーガル、左手にギターのマーク。そして前回ヒラリーがいた右手に初めて見るベースの彼が立つ。それでもマークが前回と同じようにオープニング"OCTOBER SWIMMER"を歌い出すと、それはやっぱりJJ72の音だ。 ところが今回は曲が終わったとたんに「アリガト〜ッ!サンキュー!」とめちゃくちゃ元気な挨拶が。あれれ、マーク、こんなに明るい奴だったっけ――?、前回の「黙々演奏」イメージが強烈な分、一瞬面食らう。パワフルなビートを叩き出す黒い帽子のファーガルを背後に、飛び跳ねんばかりにギターをかき鳴らすマークとベースの彼がステージを動き回ると、男3人の「ロック・バンド」然とした熱気が逆に風通しよく感じられる。いつものようにちぎれんばかりに叫ぶマーク、"UNDERCOVER ANGEL"が終わると案の定少し咳き込んでしまった。 |
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にもかかわらず、"SERPENT SKY"でも突っ走るギターのカッティングに乗ってさらに力が入る。喉を痛めてるようなのに、その分テンション上げてるのか「ファッキン、ロ〜ック!」とまで叫ぶ始末。あのキュートな笑顔には似合わない言葉だなあ。 「彼はトビーだよ。今日大阪でカッコいいシャツを買ったとこ」とマークがベースの彼を紹介すると、白地に文字がいろいろ書かれたシャツのトビーも「大阪のお店に感謝だね」と一言。 |
| トビーの弾き出すベースラインが印象的な"SINKING" へとつなぐ。アコギ1本でもドラマを生み出せるマークの歌声を聞いていると、彼には調子の良し悪しなんて問題じゃないのだと納得してしまうから不思議だ。3人が揃った"ALGERIA"からは再び熱血ロック・モードへ。かき鳴らされるギターと走るビート。そして次の瞬間に突き抜けるマークの絶唱。ヒラリーなき後もそんな彼らの音は揺らぐ事なく響く。その確信を文句なしに締めくくるのは"BUMBLE BEE"。マークは今回ギターを叩き壊しこそしなかったが、床に倒れ、寝そべったまま弾きまくリ、アンプにネックをぶつけ…とやはり破壊的エンディングならこの曲だ。 |
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アコギ1本で再登場し、グッド・オーディエンスにお礼を…と言いかけたマークは、途中でまた声が出なくなる。ああ、つらそう。彼も自分に"Poor me"と笑っている。何とか"OICHE MHAITH"を完奏して引っ込むと、すぐに客電がつく。さすがに「え〜っ!!」などよめきが大きかったものの、マークの声の調子を思えばこれで上出来だろう。1時間という短さ以上に、メンバー脱退の危機を越えて見せてくれたJJ72の第二章の意義は大きい。それは移り気なメディアが騒がずとも、彼らが着実に歩を進めている証しなのだ。この次はもっと鍛えなおしてベストな声で頼むよ、マーク君。 --- SET LIST ---
1.OCTOBER SWIMMER |
![]() report by ikuyo and photo by saya38 *なお、写真は東京公演のものを使用しています。 |
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The official site of JJ72 ; - http://www.jj72.com/ |