The Breeders @ Shibuya Club Quattro (7th Mar '03)
-- 空気を和ませるギターノイズ --
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その日、別の用事でクアトロに行っていたので、思いがけず中に入ったときには、もうライヴは後半に差し掛かっていた。
フロアは満員。外国人の比率が高い。ピクシーズは大好きだったのだけど、ベースの女の人がやっているバンドということしか知らなかった。おっ、と思ったのは、メンバー5人が横並びでドラムセットがかなり前まで出ていることだった。リラックスした雰囲気になっていて、お遊びでドゥービー・ブラザースの"ロング・トレイン・ランニング"をやったりしていたところだった。
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ジャンルとしては、エモコアとでも言うのだろうか(この辺りは詳しくないんで、すいません)、ポップなメロディにエッジのあるギターが鳴る毎度おなじみのアメリカ人好みの音だ。何と言っても、バンドの音が磨かれて、磨かれて、磨かれて、かなりクリアに響いているのが心地いい。渋谷のクアトロって音がキレイに響くハコだよな、これで邪魔な柱がなければ(少なくても都内では)最高のハコなんだけど。そしてやる曲、やる曲フロアの前の方は盛り上がっているし、なんか好い雰囲気だった。バンドの雰囲気とフロアの雰囲気が組合わさって、さらに良くなってる感じ。お客さんと一緒に呼吸している。
アンコールでピクシーズ時代の曲"Gigantic"をやって盛り上がった。まさか、生でこの曲を聴くとは思わなかった。熱心にピクシーズを聴いていたときを思い出した。ピクシーズ時代とは違って、このバンドではベースをギターに持ち替えたキム・ディールが"Big,Big,Love〜"と歌う。スイートとかセクシーとかそういう言葉は似合わない人だけど「自分の好きなことをやってきた」という筋の通ったものに励まされる思いだ。
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report by nob and photos by saya38
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