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3/3に武道館で観たライヴのオフィシャル・ブートレッグを翌日オーダーしたら、一週間後には手元に届いた。紙ジャケに入った2枚組のCDは、$14.98(プラス送料$7、でも合計約$22はあまりにも安すぎる!)の激安プライス!セット・リストは、ライヴが終わるとオフィシャル・ページにすぐにアップされていた。初めて見たパール・ジャムのライヴの音、そして「僕たちの音楽を聴いてくれてありがとう。」というエディの一言が入ったこのブートは、私の宝物になった。 8年振りの来日公演。そして、長い間ファンでいながら、初のパール・ジャム・ライヴ。大ヒットした”Jeremy”で惚れこんだのが約10年前。肩までの柔らかいウェーヴ・ヘア、するどい目つきでこちらを見据えるエディの姿は、ものすごくクールだった。アルバムを出すごとに音が丸みを帯び、アグレッシブさよりもエモーショナルな面が強くなり、サウンドも柔らかくなっていくのに物足りなさを感じながらも、絶対パール・ジャムから離れはしなかった。サウンドが変わったと嘆いた時もあったけど、ニュー・アルバム『Riot Act』を聴きライヴを観たことにより、音が変化したのではなく、彼らは成長したんだと捉えることができた。この日の武道館は、見回すと空きが目立った。日本でのパール・ジャムの人気が測れたように思う。でも不思議と、武道館も超満員にならないのかと悲しくなるよりも、自分がここでパール・ジャムを生で聴き堪能できる喜びの方が大きかったのだ。 ライヴで聴くと、どの曲も同じように泣けてくるほどカッコイイ。同年代のグランジ・パイオニアのバンドのほとんどが姿を消したなか、パール・ジャムはひたむきに活動を続けている。決してグランジの化石なんかじゃない。流行の音に手を出したり、人々に迎合したりしない。そこがまた彼らのカッコよさでもある。元サウンドガーデンのマット・キャメロンがドラマーとして加わって初の武道館。こんな言葉もエディの口から飛び出した。「サウンドガーデン、武道館、ノー。マット・キャメロン、パールジャム、武道館、イエス。」その昔、ライバル意識があったかどうかはわからない。今でも自分たちは音楽活動を続けてできていることへの自信と誇りがあるように、その言葉から感じられる。 何も装飾のないステージにパール・ジャムが姿を現す。湧き上がった歓声の中、"Release"のイントロが始まり、小さくエディの声がマイクを通して武道館全体に広がる。会場は、エディの第一声に抑えられない興奮で、武道館を震わせるほどの大歓声に包まれる。ステージ上のパール・ジャム5人の存在感は、想像以上に大きく一体感はどのバンドよりも強く感じる。包容力とうねりシャウトするエディの声。"Even Flow"、"Daughter"、"Better Man"もあの頃のままの力強さを持ち合わせている。本編は、『TEN』から『Riot Act』まで、満遍なくカバー。"Given To Fly"や"Better Man"、"Daughter"で大きな歓声が湧き上がる。かすかに聞こえる合唱、両手を振り上げて盛り上がる。いつまで経っても枯れることのない、パール・ジャムの珠玉の名曲揃いだ。同じセット・リストはないパール・ジャムのライヴの中で、古い曲で好きな曲を聴けた人はラッキーだろう。私のように、"Jeremy"や他の好きな曲("spin the black circle"、"Brain Of J."、"Animal"、"Wishlist"など、上げだしたらキリがない)が聴けずに悔しい思いをした人も多いだろうけれど、それも致し方ない。かなりショックだったけれど、"Corduroy"や"Do The Evolution"、"Last Kiss"など、生で聴いて感動で鳥肌に包まれる曲で、そのショックはやや軽減された。"I Am Mine"や"You Are"では、ずいぶんと優しくなったエディのヴォーカルが聴ける。特に"Love Boat Captain"では。「lost 9 friends well never know...」とロスキルドの惨事をストレートに歌詞で表している。そして、愛のたくさん詰め込まれた歌。悲しくも優しい曲なのだ。 18曲歌い終えたところからは、アンコール第一弾・第二弾と続く。エディは、ブッシュのマスクを被って登場し、まずは"Bush Leaguer"。はずしたマスクにワインを飲ませ、タバコを吸わせ、しまいにはマイク・スタンドでマスクを床に叩きつける。このアクション、そして「一つだけ言いたい、戦争反対」というメッセージ。曲を聴かせるのと同じくらい重要で伝えたい、今だからのリアルなメッセージだ。第一弾はこのメッセージとともに、ポリティカル色の強い構成になっていた。"RVM"で飛ばし、ラストのギター、ドラム、ベースの重層のパフォーマンスで体ごとその音の中に引きずり込む。エディは時折、間奏やラストの部分でステージ脇でストーン、マット、ジェフ、マイクのパフォーマンスを見守り、花を持たせる。彼らが弾き、叩きだす音とエディの声があってのパール・ジャム。そのステージ上の一体感は、見ていてとても気持ちいいものだ。第二弾は"Last Kiss"、"Yellow Led better"など。そして、ラストにあの懐かしいイントロ。そのイントロを聴いただけで心臓がバクバク興奮する"Alive"。約2時間半のライヴが終わった時には、満足感と充実感でいっぱいだった。 パール・ジャムのアルバムと共に年を重ね、こうしてリアル・タイムで彼らの音を聴けてライヴを見られることがとても嬉しい。様々な困難に真正面からぶつかっていって、いろんな思いを受け入れてきたパール・ジャム。硬派で強くて正義感溢れるスタイルは変わらずだ。でも、ここ最近では弱くてもろい部分もすべてさらけ出す、そこも彼らのカッコよさなんだ。そして、私たちに音楽を届け続けてくれる。パール・ジャムを好きでよかったと思わせてくれる、その音楽と存在感。まさに、パール・ジャムはファンにとっては、誇り高きヒーローなのだ。 --- set list ---
Release --- Encore Break 1---
Bush Leaguer --- Encore Break 2---
Don't Be Shy report by ali. |
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http://www.pearljam.com/
Pearl Jam site |
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