John Squire @ Shibuya Club Quattro (20th Feb '03)
ストーン・ローゼスをカヴァーするブルースマン
ジョン・スクワイアが笑顔で戻ってきた。そんなライヴだった。自分のようなストーンローゼスの世代にとって、思い入れのあるヒーローなのだ。95年に出たローゼス最後の公式音源である(と、思う。ベスト盤とか除く)、ライヴシングル"CRIMSON TONIGHT"なんて、ついにおれたちの世代のギターヒーローが来た!と感じたもんだ。ここではジョンがバリバリとギターを思いっきり弾きまくっている。
それから8年。新宿リキッドルーム。ぎりぎり間に合って入ったとたんに、その"CRIMSON TONIGHT"にも入っている"DRIVING SOUTH"のギターが鳴り始める。イアン・ ブラウンの代わりは、みなさんもご承知の通りジョン自身が務める。ボブ・ディランとデヴィッド・ボウイを足して2で割ったような(というか、ボウイもディランに深く影響を受けているわけなんだが)歌声だ。テンポは少し遅めで、粘っこく、ブルーズにどっぷり漬かった感じ、まさに"DRIVING SOUTH"。 |
そして2曲目に"MADE OF STONE"!!。繊細なローゼス時代のこの曲と違って、ルーズな感じで歌われる。なんかスタンダードナンバーを演奏するブルーズマンみたいだ。サビの"Sometimes I fantasize/When the streets are cold and lonely/And the cars they burn below me〜"でフロアから腕が上がる。フロアのお客さんには、この何度聴いても感動的なメロディが染み付いているわけだ。
ビートルズやバーズなローゼスの1stからレッド・ツェッペリンな2ndを経て、ボブ・ディランでブルーズな現在へ。自分の中ではローゼス末期と今のジョンが直結しているのだ(まあ、シーホーセスというのがあったけど・・・)。そして、ジョンが今のバンドの演奏を楽しんでいるのが伝わってくる。よーく聴いていると、"Knockin' on Heaven's Door"や"Mama Kin"のカヴァーかと思えてくる曲なんかむしろルーツに素直な感じがしてほほえましい。 |

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オリジナルより湿気を増している"SHE BANGS THE DRUMS"や"WATERFALL"のメロディにフロアは盛り上がっている姿を観ていると、いつまでも色あせない曲なんだなとしみじみ思う。本編最後には"FOOLS GOLD"まで飛び出して、ローゼス直撃世代の自分にとっては、クラプトンが"サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ"や"ホワイトルーム"をやるような、ジェフ・ベックが"ジェイズ・ブギー"をやるようなもので大変嬉しかった。
アンコールの2曲目には"TIGHTROPE"。これも"CRIMSON TONIGHT"に収められた曲。絶対、ジョンはその辺を意識しているはずだよなあ。最後は「ジョー・ストラマーに捧げる」と言って" I'M SO BORED WITH THE U.S.A."。もちろんクラッシュのナンバーで、単純に昔の曲でなく今、歌うべき曲である。何を指しているのかはお分かりだろう。アメリカがあのような国である限り、決して消えることのない歌である。 |
やっぱり、今のジョンの音で聴きたいローゼスナンバーは"LOVE SPREADS"だろう。あのブルージーなイントロのギターを聴きたい。そしてもちろん" I AM THE RESURRECTION"もだ。なってたって復活したんだから。みんなもそう思っているはず。
・・・以下は、ローゼスを追体験した世代のライヴの感想です。
開演前、僕はとても複雑な気分でいた。それは第一に、ソロ作を初めて聴いた時「味はあるが上手とはいえないボーカルだ。」と正直に思ったから。第二に、CDでしか味わえなかったローゼスの曲を、生で体験できる事に期待を膨らませている自分と彼がローゼスという過去に、未だしがみついているだけなのではないかと疑問を抱いている自分がいたからだ。しかし、そんな気分はライブが始まってしまったら何処かへ行ってしまっていた。なぜなら、歌声はCDよりも数段上手くなっているし、「driving south」そして「made of stone」で気持ちよくギターを奏でる彼を見たときに疑念は消えうせたのだ。そして、自分には、彼が彼自身の足跡を正直に認めているように見えたのだ。確かに「Joe Louis」「I miss you」等ソロの曲では、ローゼスの曲より盛り上がってはいなかったが、彼は全ての曲を本当に楽しんで演奏している様に僕の目に映ったのである。(by satoshi) |
--set list--(原文のまま)
DRIVING SOUTH
MADE OF STONE
JOE LOUIS
TRANS ATLANTIC
SHE BANGS THE DRUMS
ALL I REALLY WANT
MISS YOU
TIME CHANGES
WELCOME
WATERFALL
HOW DO YOU SLEEP
FOOLS GOLD
--encore--
15DAYS
TIGHTROPE
BORED WITH USA
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report by nob and photos by ikesan
*なお、写真は大阪公演のものを使用しています。
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