buttonJohn Squire @ Shibuya Club Quattro (19th Feb '03)

もっと今のあなたを!
John Squire
 来た、ついに!ああ、思い返せば彼の雄姿を見るのは95年のローゼズ脱退前ラストのウェンブリー以来。正直、もう見れないもんだと思っていた。8年、長かった。

 実はこの8年の間にも、ジョン・スクワイアは一度シーホーセズのギタリストとして来日している。しかし、ローゼズ時代よりも更に独創性を増したジョンのギタープレイには唸らされたものの、シーホーセズというバンド自体には全く興味をもてなかったため来日公演に行かない!というファンとしては絞首刑を宣告されてもおかしくない大失態を私は犯してしまっていたのだ。正直そのときはたいしたことだと思っていなかったのだが、シーホーセズ解散、そしてあれは2000年レディングのバックステージでのショットだったろうか、すっかりロックの世界から解脱してしまったような髭面withビールの彼の写真を眼前に突きつけられては、もう二度とジョニーのギターをこの耳で聞くことはできないのではないかと激しく悶絶し、あのときライブに行かなかった自分を激しく攻め立てるしかないのだった。
 しかし、ジョンは帰ってきた。おまけに、歳相応に老けてはいるものの、ルックスがあの悪夢の解脱ルックではなく、以前のようないかにも「イギリスのロックミュージシャン」といった感じに復活している。いい感じだ。私は運よくステージ中央前列を確保できたので表情もよく見れたのだが、笑顔がとても印象的だった。ローゼズ時代はほとんど直立不動で無表情だったのに、子供が大好きなおもちゃで遊ぶときのように無邪気な笑顔でギターを弾いているのを見るとこっちまで嬉しくなってしまう。そして、最後にはステージの端から端まで握手してまわってから去っていくジョン、律儀だ。いい人だ。
John Squire

John Squire
 なんかこう書いていくと、数年のブランクからカムバックしたミュージシャンがバンド時代の緊張感から解き放たれ、リラックスしてプレイしていたほのぼのライブ、だったみたいだが、決してそういう側面だけではなかった。私は彼の大ファンなので基本的には甘め甘めで見る傾向があるが、それでもやりすぎだろ、ローゼズの曲。いや、頭にいきなり"driving south"、"made of stone"と、ローゼズナンバー二連発が来たときはさすがに面食らったが、どちらかと言えば私は嬉しかった。ジョン作のローゼズナンバーをジョンのボーカルで聴けるというのは、まるで秘蔵デモテープを聴いているかのようで、舞台の裏側をのぞいていしまったようなドキドキ感がある。想像力が旺盛なファンには、これはたまらないだろう。しかし、15曲中7曲ローゼズでは明らかにやりすぎ。そりゃ正直ローゼズも聴きたい。でも、そればかりを聴きに来たわけではないのだから。私は包容力があってジェントルなジョンのソングライティングの魅力が詰まったソロの曲、"Sophia"を一番楽しみにしていたのだが、それは残念ながらセットリストには入っていなかった。
 ジョン・スクワイアの復帰はファンとして素直に喜びたい。過去に捉われずにバンド時代の曲を堂々と披露できるのもいいことだと思う。でも、もっと今のジョン・スクワイアをたくさん見せて欲しかった。ローゼズの曲は飽くまでオマケ。まだ復帰直後でウォーミングアップの段階でもあるだろうから、いきなり完璧なものを求めるのは酷なのかもしれないが。まあ、私も含めてローゼズ時代からのファンはジョンのカムバックを長い目で見ていくつもりだろうから、ギターを弾いているときの無邪気な笑顔はそのままに、これからはもっとジョン汁の出たライブを見せて欲しいもんです。
--set list--(原文のまま)

DRIVING SOUTH
MADE OF STONE
JOE LOUIS
TRANS ATLANTIC
SHE BANGS THE DRUMS
ALL I REALLY WANT
MISS YOU
TIME CHANGES
WELCOME
WATERFALL
HOW DO YOU SLEEP
FOOLS GOLD

--encore--

15DAYS
TIGHTROPE
BORED WITH USA
John Squire

report by dak and photo by ikesan

*なお、写真は大阪公演のものを使用しています。

The official site is - http://www.johnsquire.com/
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