Sonic Youth @ Akasaka Blitz (17th Feb '03)
ソニックユースをめぐる断章
ソニックユースのライヴを体験していると、過去のさまざまな記憶の断片が浮かんでは消えていく。バラバラで一貫性のない記憶の断片、それがどんどん積み重なる。
彼らのライヴもギターの響きの断片が次々と重なっているようで、ライヴの起承転結とか流れとかストーリーとか関係なく、その瞬間瞬間が大事なのだ。
よって、このレポートも断片の積み重ねになる。 |
■ソニック・ユースは「音楽って何?」というよりは「何が音楽なの?」と問いかけているバンドだ。ギターをフィードバックさせてノイズの渦に巻き込んでいくとき、何を感じるだろうか?頭の中がぐちゃぐちゃになって音楽というものの輪郭が無くなってしまう。
 |

■フロントの4人、万年青年ぽいリー、アメリカン・オタクといった風体のジム・オルーク、背が高いサーストン・ムーア、そしてキム・ゴードンは白いシャツにミニスカート。何となくOL風で、今はMOSTにいるPhewを思い出す。歌を聴いていると、怒られているように思えてくるのもPhewと一緒だ。 |
■会場のざわめき、フロアからの歓声、そして頻繁に交換されるギターの「ブチッ」というプラグを抜き差しするノイズまで、ソニック・ユースの演奏になっている。
■前座のONOFFは気持ち良かった。ROVOやAOAを思わせるトランシーな1曲目と、懐かしのRIDEやLUSHみたいなシューゲーザーな2曲目。こういうバンドが出てきて嬉しくなる。
 |
■演奏された曲は新しいアルバムからが中心だが、『Goo』あたりが大好きなおれとしては、あの辺りの曲をやってくれないかと思う。
■キム姉さんがヴォーカルに専念する曲が2曲くらいあったのだけど、アクションを観ていると、パティ・スミスのあとを継ぐのはこの人だと確信する。そしてパンツが見えるくらいの勢いでくるくる回ったりする。そんなキム姉さんはかなりの巨乳だ。
|
 |
■オープニング、メンバーが登場してドラムのスティーヴも含めて正五角形になるように立ち、お互い向き合いながらギターを鳴らしていく。楽器で会話をしているようだ。最高に格好いい。
■自分は眼鏡を忘れたので最前の端にいたのだけど、結構スペースがあって快適だった。反対側のサーストンの方はモッシュやダイヴが起きていた。 |
 |
■始まる前、周りのお客さんの会話を聞いていると、フジロックがどうしたこうし た、というのが多かった。過去3回も出ているもんな。自分にとっては豊洲以来のラ イヴだった。
■久しぶりに観たソニックユースは延々とノイズを垂れ流すことなく、なんかポップ寄りになったなぁという印象だった。演奏に締まりがあって気持ち良く聴けた。なんとなくロックンロールぽい感じも。なんかホッとした。
■実は、ノイズを垂れ流しのときの彼らはちょっと苦手だったのだ。今が一番いいバランスだ。素晴らしい。
■やっぱり、好きなことをやって、世界中を普段着でツアー出来る彼らのスタンスはいいなぁと思う。うらやましい。 |
|
report by nob and photos by nachi
|
|
|