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とにかく、近年稀に見る素晴らしいライブであった。筆舌につくしがたい極上ライブは、はやくも今年のBEST! リチャード&ティムの濃いぃい二人に加えてライブのメンバーもいい感じに胡散臭くてイカした面構えだ! (マイクD似)リチャードのDJは開演と同時スタート。観客は会場に入った瞬間からデスヴェガワールドを堪能できるわけで、これは画期的。滅茶苦茶カッ コイイDJもAutobahn66からNatjaへとライブに繋げる構成。流石プライマルヲタクの面目躍如。Leatherで幕開けた世の中のあらゆる「リアル」を包み隠さず表現した独特な空気感はライブでも健在…いや100倍にもパワーアップされて、アレヨ アレヨとディープで肥沃なヴェガスの森にいざなわれてしまった。 衝撃のオープニングからDeath Threat の妖艶なディストーションに揺らされ、すし詰めの中Blood Yawning でガクガクに踊らされる。リチャードは次から次へと缶ビールを空ける。ガンガン飲む飲む。そして白目向いて頭をブルブル。対する相棒ティムはもくもくと仕事をこなす職人風情。突然、リチャード片手をあげてデビルサイン!微妙に間合いの悪い、謎のポーズに思わず目頭が熱くなる。 スクリーンの骸骨をバックに虹色のフラッシュ映像も目ツブシ効果満点。23liesのセンチメンタルな歌詞&美メロでたゆたった後、Flyingでゆっくりと変則上昇。寒風吹き荒ぶ舗道で縮こまってた身体が、デスヴェガ効果でほぐれてゆく。3本のギターで奏でられるニッケル弦同士がこすれる響きに鳥肌。Dirgeで彷徨い、突き動かされ、自分自身を救えソング・Help Yourself でインナージャーニ→昇天。まるで永遠に止まらないフリカケのように、音の粉を私達の頭上にパラパラ巻き散らしてゆく。そのドリーミーなダークネスに一瞬現実逃避させてくれるような錯覚を覚えたりもする。が、彼等の表現は逃避ではなく、混沌とした現実のあられもなき姿…と言うべきだろう。固定概念に捕われずに、美しくないとされている物・事や、私達が見ようとしない、見たくないものの新しい側面を見せてくれた。 彼等の音楽も様々な要素を含んではいるが、そこには甘さも毒もバイオレンスも愛もすべて巻き込んだ潔さがある。 「天地は 広しといへど 我がためは 狭くやなりぬる、 日月は 明しといへど 我がためは照りやたまはぬ」 万葉集的切なさまでも彷佛させる。チョコレートにもスパイスが入っている方が断然美味しい。両極のコントラストを味わう醍醐味である。 毒を食らえど雅ナリ…リチャードがアルバムScorpio Risingを「性愛的な」と表現していたがわかるような気がする。ポップながらもどことなく陰鬱なセクシーさも持ち合わせているのだ。 アンコールはリアム・ギャラがーがボーカルをとったことで話題になったScorpio Risingで。しかしエフェクトバリバリのアレンジでかなり別物。が、これがまた極上デザート状態。エフェクトかかったリアムの声がシタールとメロウなベースに囲まれているサマは、ゼリーの海を浮遊しているような快感をもたらしてくる。 さて、ここまでホメ殺し状態のデスヴェガ・レポートだが、これは私一人の思い込みでなく(別にそれでもよいが)会場にいた皆の気持ちだったことは、この一度目のアンコールが終わってからもオーディエンスがまったく帰ろうとしなかった… という事実が雄弁に物語っている。満ち足りて、興奮して、でももっと聴きたくて、帰りたくなーい!といったオーラが会場中に溢れていた。もちろんメンバ ーにもあの空気は伝わったと思う。すぐにティムがあらわれ、他のメンバーも続々ステージに登場。最後のHands Around my Throatの盛り上がりも素晴らしく、たっぷりと豊穣なヴェガスのディープポケットを満喫。本当に心が豊かになるライブであった。あああ、もう一回みたいっー!もう一度デズヴェガに全身埋もれたいーっ!! Magic Rock Outに行くべきか悩んでる人には絶対行くべきだね。ああ、間に合うかしら?行け!行くんだ!ホウッホウッホワッアァー! --set list--
1: Natja
11: Scorpio Rising
14: Age of Consent |
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