| 眩しさ、煌き(きらめき)、それをはじめて体感したのはいつ頃かとかは覚えているものだろうか。僕の場合は、おそらくは歩けるようになったくらいで、ビルに囲まれた実家の四角い空から降り注がれる光が、「眩しいなぁ」と思い出せる一番最初の記憶だ。その眩しさといったら、風景を完全に黄金色に取り込んでしまっている。ベランダで寝ていた当時飼っていた犬が、黄金色に包まれてまるで別の生き物に見えてたことがおさなごごろに残っている。その眩しさは目に、というより、心に印象深く残っている。そしてそれからだいぶ歳をとり、清々しく神々しかったその眩しさが特に夜遊び明けなんかのときにはうっとうしくなってたり、特に何も感じさせなかったり、感じ方がずいぶんと変わって受け取ることが増えてきている。人工で作られたイルミネーションとかに感動しちゃったりしている。 |
| 僕のDovesの印象は、幼い頃に感じた、今はあまり感じなくなったその鮮烈な眩しさ、煌きに似ている。そして今回のライブでは僕の印象の枠だけでは納まらず、実に多彩な煌き、そしてそのなかに在るリアルな迫力を魅せてくれた。 1曲目からもう最初にやっちゃうの??という感じで「pounding」、「there goes the fear」と、バンドなのにエレクトロニカ色がとても強いアレンジだった。シンセから織り出される少し人工的なキラメキ、パレードイルミネーションのようなキラメキにまず魅せられる。もともとはsub subという名前でダンスエレクトロニカダンス系をやっていたバンドではあるけど、まずはその人工ぽさ強めな「キラメキ」を出してきた。シンセで鳴らされる人工的なキラメキ。光悦な音。 |
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Dovesの煌きはそれだけではない。リズム隊を、打ち込みでは無くドラム&ベースに変えてるだけではなく、「生きている感覚としてのキラメキ」が存在する。「catch the sun」「sattelites」「last broadcast」「caught by the river」などがまさにそうだった。体感的に綺麗にキラキラ聞こえる音、シンセはあくまでも隠し味にとどめて、バンドはシンプルに太く音を出して歌う。レディオヘッドなんかも「the bends」のころは闇と光を激しく繰り返しながら輝こうとしてるんだけど、そのなかには「繊細」さが垣間見えて、どこか「細さ」が音に残っている。それと比べて、丁寧に、衝動的すぎず、レディオヘッドのような「闇」を感じさせず、ただまっすぐにJimiとAndyは「叫ぶ」と「歌う」の中間のようなテンションで歌う。Dovesの最大の魅力はまさにこのまっすぐな煌きであり、その真っ直ぐさに、僕は幼いころ感じたその「煌き」を重ねている。 report by taku *なお、写真は大阪公演のものを使用しています。 |
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