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前回のクアトロからわずか9ヶ月、早くもヘイブン再来日である。しかも会場は一回り大きくなって新宿リキッドルーム!短期間でずいぶん成長したなあ、と言いたいところだが、あのぎっしり詰まったクアトロを思い出せば前回がむしろ小さ過ぎたと言う方が正しいのだろう。その証拠に今回のリキッドでさえ階段まで人が溢れていた。 アルバムを一枚しか出していないまだまだ新人バンドの彼らだが危なっかしさみたいなものはなく、むしろ安心して見ていられる安定感を感じさせるというのが前回のライブを見た印象。しかし、今回の彼らはいきなりつまずいてしまった。なんと2曲目の"outside"が終わった時点で早くも機材トラブルに見舞われてしまったのだ。どうやらドラムの調子が良くないらしい。最初は観客にカメラを向けたりMCをしたりで時間を稼いでいたのだが、簡単には直らないらしくメンバーは一旦バックステージに引きさがらざるをえないという始末。ライブの勢いを止めてしまうこのようなトラブルはかなりの痛手に違いないが、彼らはむしろそれをバネにトラブル後の方が格段にいい演奏をしてくれた。特に直後の"I need someone"はなんとか遅れを取り戻そうというメンバーの意気込みがビシビシ感じられるような迫力あるもので、CDで聴くよりも格段に力強い演奏に感動した前回のクアトロ公演を髣髴とさせるものがあった。 なんとかトラブルも乗り切り調子に乗ってきたところで気になるのは次のアルバムに収録されるであろう新曲群だ。いかにもヘイヴンらしいメロウな雰囲気の"start a fire"も良かったが、それよりもアンコールの前後に披露された"whatever feels"や"tell me"といった曲の今までにないアグレッシブさが目を引いた。まだ曲に慣れていないオーディエンスの反応は薄めだったが、これからは盛り上がる曲になりそう。 そして忘れてはならないのはヘイヴン必殺の泣きメロだろう。イントロからこの日一番の盛り上がりを見せた"say something"や、手拍子とサビの大合唱に会場が包まれた"still tonight"といったバラードはオーディエンスの心をがっちりつかむ。特に泣きメロに弱い私たち日本人の心はつかまれっ放しだった。 ミドルテンポの曲が多いせいか、多少一本調子なところが気になっていた前回の来日公演。アップテンポの曲は得意ではないのかと心配もしていたが、今回披露された新曲でその心配もあっという間に吹き飛んだ。王道感はあるものの、決して時代の流れの真ん中を行くようなタイプではないこのバンドはしかし、着実な成長を見せている。このバンド独自の歩みをこれからも見守っていきたい、そう思わせるようなライブだった。 ---setlist---
beautiful thing ---encore--- tell me report by dak. |
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