これこそまさに先に言った「壮絶」な光景だった。ステージから5mと離れていない場所にいてもステージに突き上げられた無数のこぶしと踊り狂ってジャンプしている無数の頭でメンバーなんて一切見えなくなってしまった。ここまでのグルーヴ感を生で表現されてしまうと、体を動かさないでじっとしてるなんて絶対に無理。これぞまさに音楽!!
2曲目の'Jag Tune'と3曲目の'The Truth Is No Words'と続けてオープニングのハイパー・テンションが続き、頭3曲が終わった時点ですでに肩で息をしている子達が周りにたくさんいた。4曲目のミドルテンポの'Human'でやっと一休み。でもこれ以上あれだけのテンションの曲を続けるのは殺人行為だよ。この日のコンサートが終わった後にこれでも今年のフジロックの時のThe Musicの方が凄かったと友達が言っていた。これを聞いた瞬間本当にあの時レッドマーキーに行かなかった事を本当に後悔した。これ以上のテンションのライブってなに?
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6曲目の'Float'という曲。曲名は「浮く」なんてかわいらしい名前がついてるけど、そんなの大間違い。浮くは浮くでもまるで台風上陸中の太平洋にうきわ一つで海水浴に行ったような光景をこの曲を聴きながら思い浮かべていた。この時頭の中のイメージとぴったりの光景をこの後の'Getaway'と'People'というまさにありえないキラーチューンの連続攻撃の最中に目撃した。この時、無性に2階席からこのライブを見てみたくなり階段をかけ上がってみると、上から見下ろしたすし詰め状態の場内はまさにここに書いた台風上陸中の大荒れの海のようだった。もし目の前にテレビカメラがあったら「台風'The Music'号上陸!!」と題して台風中継でもしてやろうかと思ったくらい。
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