Back Drop Bomb @ Shibuya Quattro(2nd Dec '02)
ラウドなだけじゃない、メロディも聴け
ここ数日、いろんなライヴに行っているのだが、今日ほど人が一杯いて盛り上がったライヴはない。お客さんも断トツに若かったし、最前列のダイバーは数え切れぬほど。バンドとお客さんのエネルギーという点からすれば、自分の観た中では今年一番かもしれない。やはりライヴは出来る限り行くべきだと改めて思った。
登場のSEが鳴った瞬間に耳をつんざくほどの歓声が上がり、たくさんの拳が上がる。そしていきなり新曲なのだが、昔からやっている曲のような感じで全く違和感なく盛り上がる。この最初の気合いでバンドは勝ちだろう。
二本のギターから繰り出される音はほとんどハードロックだろ、と突っ込みたくなるほど重くて硬い。そんな音の中で聴こえてくる白川と小島の二人のヴォーカルはラップの掛け合いと歌い上げるという役割分担が絶妙で、とてもしなやかだ。二人がハモったときがとても美しい。 |

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二人の歌う"THAT'S THE WAY WE UNNITE"のサビのメロディがとても大らかで素直に
感動してしまった。そして間髪置かずにスカコア風の"TURN ON THE LIGHT "へ。次か
ら次へと迫力のある音が襲い掛かってくる。曲に間があるときも、SEでドラムンベー
スが流れて音が途切れない。"BACK AND FORTH"のアコースティックギターを使ったイ
ントロからラウドになだれ込むのも爽快だ。彼らの中にいろんな音楽が流れていて、
それをラウドなロックにまとめ上げているけれども、いつでもメロディの良さという
のを忘れていない。それがお客さんからの絶対的な信頼感につながっているのかも知
れない。 |
インストゥルメンタルの"WHEN THE MAN HAVE REALIZED THE SOUND"で二人のギタリストが思いっきり弾きまくるのは、なんだか80年代のハードロックぽくてマイケル・シェンカーとかを思い出してしまう(早弾きとかはないけども)。本編のラストは"YOU UP AROUND"。一旦メンバーが去ると、暴れすぎて息切れしたのか休憩タイムになった。だけど、しばらくすると回復してアンコールの声があがる。 |
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アンコールは"FLOW""BOUNCE IT〜BLAZIN'"とダイバーの嵐にさせて、最後は"BACK DROP BOMB"。イベントやフェスではこれだけの時間をかけてタップリ聴くことの出来ない曲が思う存分聴けてとても満足。このバンドのやっている音楽をパンクと呼ぶのかラウドロックと呼ぶのかハードコアと呼ぶのか分からないけど、自分たちが影響を受けた音楽を素直にやっていくのが楽しいんだというのがすごく伝わってくる。ジャンルという垣根をブルドーザー並のパワーで壊していこう、そしてその跡にバック・ドロップ・ボムという音楽が出来ているのである。 |
--- setlist --- *一部スペルミスがあるかと思いますが原文のままです。
1.INTORO
2.新曲
3.REMIND ME
4.R.O.C.K.S.
5.CRAP
6.THAT'S THE WAY WE UNNITE
7.TURN ON THE LIGHT
8.GET ON DOWN
9.BACK AND FORTH
10.2nd breath
11.LIVE AND DIRECT
12.WHEN THE MAN HAVE REALIZED THE SOUND
13.Never Seem To Last
14.SIGH
15.YOU UP AROUND
--- encore ---
16.FLOW
17.BOUNCE IT
18.BLAZIN'
19.BACK DROP BOMB |

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report by nob and photos by saya38
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