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ああ、やっぱりまただ。彼らの最新アルバム「evil heat」を聴いてもあまり楽しめなくなっている。前回の来日公演に行ったときもそうだった。圧倒的な迫力を見せる最近の彼らのライブを体験した後だと、どうしてもスタジオ録音であるアルバムが物足りなく感じてしまうようになるのだ。そう、今のプライマルは完全にライブバンドだ。はるか昔の彼らのライブからは想像もつかないことだ。しかし、今回も一曲目の"accelerator"から問答無用の破壊力で最後まで駆け抜けていった。
2曲目は"miss lucifer"、アルバムで聴くとサウンド的にはロック全開な"accelerator"とは正反対でダンス色の強いサウンドだが、ライブだとこの2曲がまったく違和感のない流れで進んでいく。フリーキーなガレージロックとクールなダンスミュージックを融合、と言うか、ごちゃ混ぜにして、更にそこへ耽美的なサイケデリアやダブを加えて生み出されている、懐の深い今のプライマルのライブサウンドだからできる力技だ。 |
| "shoot speed kill light"や"kill all hippies"といった前作の必殺チューンを前半で惜しげもなく使い、立て続けにフルスロットのロックンロール"sick city"、そして"rocks"でまくしたてる。盛り上がらないわけがない。当然ダイブ続出、なかには前列では気を失って担ぎだされる人も。そんななかも、黒シャツでキメたボビーは相変わらずどこかクールな雰囲気の佇まいでいる。調子の悪いときはこれがやる気がなさそうに見えるのだが、この日のように上手くいっているときはこれが最高にかっこいい。曲間でマイクスタンドを掴んで次の曲が始まるのをただ待っているだけでも絵になっている。
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Accelerator |
アンコールの一曲目にやった"higher than the sun"はちゃんと今のプライマルのサウンドにリアレンジされていて、まったく時の流れを感じさせないすばらしい出来だった。ただ、同時期の曲"movin' on up"や、今やお約束となっている"rocks"、"jailbird"といった曲は(盛り上がりはするのだが)ライブ全体の流れからは少し浮いていたような感は拭い切れなかった。まあ、逆にそれがプライマルというバンドの変化の歴史を感じさせるものではあったのだが。そう考えると、それだけのバンドの変化に対応できる柔軟性を持つ"higher than the sun"という曲はやはり凄い。初めて聴いたときはただのドラッグソングとしか感じなかったのだが、実際10年の時を越えて輝いていたし、これからも輝き続ける予感がする本当の名曲だ。 ![]()
report by dak and photo by mari. |
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