![]() ゾゾーっと全身鳥肌。そんなところに打ち込まれた一発目は、ニュー・アルバムと同じく、"M-80"だっ! アルバムを聴いた人ならば、この曲で一気に熱くならないはずがないっ!出だしからドラムがリズム調子良いスピード感で煽る、ハイテンションなロック・チューン。あぁ、ジャコビーのパンチの効いた声!I'm ready to die for rock'n'roll !! フロアは、ジャコビーがステージ前方ギリギリまで行くと、餌を求める鯉状態。ギッシリのフロアは、右や左へ前へ後ろへ、酸欠、汗だく間違いなし。もう、たまらない! たまらなくこの曲、カッコ良すぎて大好きだ!
ギターのジェリー、ベースのトビン、ドラムのデイヴ、・・・ともう一人のギターはサポートの方でしょうか?メンバー増員のニュースもないので、きっとサポートの人でしょう。みんな派手なアクションもなく、ひたすらプレイを続ける、ジャコビー以外は。メンバー全員、全身黒尽くめ。黒を着ているのに、ジャコビーが以前より少しポッチャリして見える・・・というどうでもいい事は置いといて・・・。ステージのライティングはほとんど赤。ニュー・アルバムのジャケットのイメージそのままのかんじである。なんだか、ステキに硬派なバンドってかんじ。
お次は、これもニュー・アルバムから"She Loves Me Not"。パパ・ローチの痛いほど突き刺さる切ない系のメロディが最高!ニュー・アルバムの中で、絶対聞き逃しちゃいけない曲の連続で、歓喜に満ちた激ヘッドバッキングで、首がもげそう・・・。熱い、この時点で、私は体中が熱く燃えたぎる。2階席は立つ人もいなく、そんな中ひとり立ち上がるのも迷惑な話だと思うんだけれど、体は言うことを聞かない。で、超エキサイティング状態にも関わらず、イスにかじりついたまま、その場で上半身のみ大暴れ。でも、ちょっと欲求不満。
「What's up, TOKYO!! コンニチワ〜!」簡単な挨拶の後、ギターが唸り、前作『infest』からの"Deadcell"。観客の猛ジャンプの勢いは衰えることなく、「Deadcell !」と拳を振り上げ大きく叫ぶ。"Broken Home"では、暗闇を怖がる小さな子供のように床にへたりこみ、小さくなって歌う。曲の最後に小さく「アリガトウ」と一言。孤独感溢れる、暗闇の中に消え入ってしまいそうな静かなひと時。 |
悔しかった。去年、残念ながら致し方ない理由から来日が急遽キャンセルとなってしまい、夢と散ったパパ・ローチのライヴ。それが、遂に実現 ! ほんっとーに、良かった。1年待っていた甲斐大アリ ! ハードなロックをカッコよく聴かせ、観客を息つく暇もないほどジャンプさせる。ファンへの優しさや気遣い、そしてコミュニケーションも巧みに、最高のライヴを見せた、パパ・ローチ。すでに私の、ベスト・ライヴ・オブ・ザ・イヤーだ!
BGMは フィルター のニュー・アルバム『The Amalgamut』。このアルバムの12曲目"the 4th"は、延々と幻想的なサウンドが鳴り響くパートが8分ほど続く。いつまでも続くその魅惑の音楽に、しだいに待ちきれない観客から叫び声とも罵声ともとれる声が上がり出す。そして、暗転とともに、コンクリートに何トンもの塊を打ち付けているような地響きと金属音が鳴り始め、真っ暗なステージに、メンバーが走ってセット・ポジションへ向かう姿がうっすら見える。始まる ! 1年待った念願のパパ・ローチのライヴ。期待が巨大に膨らみ、もう、爆発寸前だっ! ギッシリ詰め込まれた1階フロア、湧き上がる喚声が、より一層煽る、ドキドキ・ワクワク×100。 ![]() ![]() ![]() |
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そうかと思うと、"Blood Brothers"、"Code of Energy"で猛烈に盛り上がるフロアと同じく、ステージを端から端まで走り回り、ドラムに乗っかりジャンプし、スロウな曲とは正反対の、まるではしゃいだ子供のようなジャコビーの動き。ハイ・ジャンプで決めっ!はお見事。途中、盛り上がりすぎた外人が、フロアからクラウド・サーフィンの勢いに任せてステージに乗る。ステージで暴れまくって、ローディがその外人を追い掛け回したりと、ちょっとしたドタバタ劇もあった。 新と旧アルバム織り交ぜてのセット・リストで、両アルバムはテイストがやや異なるのに、違和感がない。"Life is a Bullet"や" Decompression Period " などの内省的な曲では、よりパパ・ローチの繊細でメロディアスな部分が際立つ。前作のラップも織り交ぜながらのヘヴィ・ロックよりも、ニュー・アルバムはもっとロック色が濃くなっている。ハードであり、アグレッシヴでもあり、でも超がつくほどメロディック。もう、どの曲を聴いても泣けてくる。1年待っていて良かったよ !と心の中で何度も叫ぶ。ジャコビーのヴォーカルは、以前より丸くなり温かみをおびているように思える。そして、バンドとしては、曲もよりメロディが重視されている。パパ・ローチの大いなる成長! なのか。 |
![]() この日一番のクレイジー最高潮パートは、もちろん"Last Resort"。小さな声でボソボソと、何か切なる思いを語り続ける。一瞬の間をあけて、始まった「Cut my life into pieces, I've reached my last resort」のフレーズ。これだっ!このPVがガンガンに流れていた頃、ファンに囲まれて歌う姿を見るたびに、いつか私もこんな風にいっしょに歌いたいなーと、憧れを抱いていたもんだ。それが、どうだろう。今、ここで現実のものとなっている。ステキだ。サンキュー、パパ・ローチ! |
"Walking Thru Bared Wire" は、胸が痛くなる。「Somebody close to you dying」ジャコビーがこう説明するように、この歌は、自分の近くにいる人が亡くなる時の痛烈な思いで、胸が締め付けられる思いがする。そういう時の彼は、本当に悲哀に満ちた感情が全身から滲み出ている。『lovehatetragedy』は、喜びや楽しさというよりは、どちらかというと、陰の部分の悲しみや憎しみを歌っているものが多い。それに愛がプラスされて、そういう歌詞が彼らの切ないメロディにものすごくマッチしている。 "Black Clouds"では、ステージからジャコビーがダイヴ。ギューギュー、タッチ&ハグのお触り満載タイム。自分が人々の渦の中から救出されても、歌うパートを放っておいて、倒れている人たちを気にする。「クラッシュしちゃって、ごめんな」なんて謝罪。突然飛び込まれた方はたまったもんじゃないだろうけど、好きなバンドのメンバーがステージから突然降ってくるなんて、そう滅多にあるもんじゃない。これも、ライヴならではの貴重な体験。
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観客にマイクを向けると、みんなの声もバッチリ聴こえる。その勢いのまま、アウアウ〜ッ!と犬の雄たけびもので始まる"Time and Time Again"に突入。続けて、この曲同様、わかりやすいメロディでサビの部分は一緒に歌える、クールなロック・ナンバー"Born with Nothing, Die with Everything"を力強く歌い上げ、彼らはステージを去っていった。・・・と思ったら、「You guys fuckin' Rock, TOKYO!」と、すぐに再登場。なぜか頭に手ぬぐいを巻いている。東洋の民族音楽が鳴り響き、最後は"Between Angels and Insects"。帰らないでー!もう1回最初からやってー! ・・・その思いも空しく、超待望のパパ・ローチ・ライヴは終了した。 ライヴが終わった後も、多くの人は、ステージ上から投げられる品々(おそらくドラム・スティックやピックや何か?)を獲得するべく奮闘している。汗まみれで完全燃焼しきった人々に混じり、表に出る。いっこうに興奮は冷める気配がない。本当に来て良かったな、と心に深く思う。ライヴを見ることができた満足感と、期待以上のグレイト・パフォーマンス。出来ることならば、メンバーひとりずつの肩を叩いて「日本に来てくれて、ありがとね」と、感謝の言葉と賛辞を述べたいくらいだ。
---set list--- report b y ali and photo by makiko |