buttonAsagiri Jam "It's A Beautiful Day"
in Asagiri Arena(28th & 29th Sept '02)--Part3

Asagiri Jam

 

 二日目、快晴とは言えないが晴れてる。上の方に雲がかかってるけど富士山も見えたぞ。よっしゃ! レインボーステージ周辺の地面も多少ぬかるんでるけどそれほどひどい具合にはなってない。人も昨日よりだいぶ増えてる気がする。昨日は気づかなかったけど、廻りに何も遮るものがない開けた景色には心が解放されるようだ。 

 初っぱなは地元静岡のスカ・バンド、the sideburns。9人編成で4人が管楽器。ゆったりしたオーセンティックなスカに心も身体もほぐされてゆく。すぐに口ずさみたくなるような親しみ易いメロディーも良い。いいなぁ、このバンドは。余分な力が入ってないというか、すごく自然体で演っている感じで、この場の空気に合ってる。途中、レゲェMCの人も参加(名前忘れた。すいません)。後半は新しいアルバムのプロデュースを務めた増井郎人のトロンボーンも加わっていい感じに場の空気は高まっていった。 

Asagiri Jam
Asagiri Jam
Asagiri Jam
 

 次の渋さ知らズも当然盛り上がった。今年のフジロックでは50人近い大編成だったが今回は約20人程の中編成(?)。もう最高のお祭りバンドだぁ。音楽的にもパフォーマンス的にも何でも在りというか、スコーンと抜け切ってるからね。お客さんもその辺もう承知していて何の躊躇もなく全開で乗ってる感じだ。YMOの「ライディーン」とか演ってたけど妙にハマってたな。

 7VO7もフジロック・ファンにはお馴染みBoredomsの変型ユニット。僕はこの時、NGO関係の出店あたりをぶらついててステージは観なかったのだけど、聞こえてくる音はとてもチルアウトした感じで、気持いいヴァイヴレーションが漂っていた。

 4番手はソウル・フラワー・ユニオン。助っ人で山口洋と内海洋子が参加している。やはり彼らもこういう場所は大好きみたいでリラックスしつつ気合いの入った演奏でお馴染みのナンバーを繰り出してくる。

Asagiri Jam
Asagiri Jam
新しいアルバムにも収録されたクラッシュのカヴァー「チャーリー・ドント・サーフ」。独り善がりの正義面で他国へ戦争を仕掛け続けるアメリカを痛烈に揶揄した歌だ。その原作者でもあるジョー・ストラマーが彼らの後の出番というのも何かの縁というものだろう。どうやら中川は隣の楽屋のジョーを訪ねて自分達のCDを手渡したらしい。

 「リキサからの贈り物」は、今年の5月に東ティモールの独立祝賀祭に参加し、その時に訪れたある村での印象を素にした新曲。奥野のエレピが軽快に転がり、ストーンズwithニッキー・ホプキンスを彷佛させるようなサウンドだ。

Asagiri Jam

 音楽を通して、音楽を越えた何か、その人の生き方を貫く根本的な価値観、或いは倫理観のようなものが伝わってくるということがある。それは音楽に限らない話だが、表現の種類やスタイルを越えて伝わってくる、その表現者の揺るぎないソウルの在り方のようなものだと思う。そこにこそ人は感動するのではないだろうか。ジョー・ストラマーにも忌野清志郎にもソウル・フラワー・ユニオンにも僕は何かしら共通する所のある強靱なスピリットのようなものを感じた。

 2日間を通じてたくさんのいい音楽が聴けた。いろんな人に会えた。一番感じたのは、この場所にはすごくいいヴァイブがあるということ。それは自然の力だったり集まった人によるものだったりするけど、鳴ってる音楽の良さが何にも邪魔されずにダイレクトに響いてくるという感じなのだ。そういう場所を創ったスタッフ、出演者、ボランティア、そしてお客さんたちに改めて拍手します。フジロックが好きな人で今年来なかった人は来年は絶対行った方がいいと思うよ。ぼくもまた行きたい。

 いよいよラストのジョー・ストラマー&ザ・メスカレロス。若いメンバーを従えて思いきり気迫のこもった演奏を続けるジョーからは男気のようなものが溢れだしている。周りの観客を見てると、そんな信頼できるアニキが今も前のめりで本気にロックし続けてる姿にとてつもなく勇気づけられている、そんな風なイイ表情を皆がしている。

Asagiri Jam

report by Akira Noguchi and photo by hanasan, nachi, makkiko.


To Part1/2
無断転載を禁じます。The copyright of the text belongs to Akira Noguchi and the same of the photos belongs to
Koichi "hanasan" Hanafusa, Nachi Yamaguchi and Makiko Endo. They may not be reproduced in any form whatsoever.

To The Top.