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東京を出る頃から予測はしていたが、はたして朝霧高原は雨と霧にどんよりと煙っていた。晴れてれば富士山も間近に見えるという、そのイメージが強すぎたためかなんだか気持もしぼみがちになる。まぁしかし、これが自然というものなんだから雨は雨なりに楽しんでやりゃいいじゃないか、と気を取り直す。 午後2時。日高大将の挨拶に続いて初日のライブはPE'Zでスタート。テナーサックス、トランペット、キーボード、ウッドベース、ドラムスというコンパクトな編成のジャズを基調にしたインストバンドだ。一言で言うと、踊れるジャズか? メロディーがキャッチーで曲の構成もよく錬られていて、小気味良いキメどころもたっぷりある。各メンバーの演奏力もしっかりしている。わかり易くて、もったいぶった感じがないのが良い。観衆は雨具を着て踊っている。足下はちょっとズブズブ。中には裸足で踊ってる元気者もいる。ステージから20メートル位離れたPAエリアの辺りからでもステージ上のメンバーの顔がぼやける程の霧だ。踊ってないと寒かったりもするのだ。
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![]() なにせ御年75歳で約60年のキャリア、生きる伝説のような存在だ。が、まだまだ現役、声の艶も動作も年齢を感じさせない。"40年前に友達のスカタライツとレコーディングした曲"などと曲に入る前に曲紹介をしたりするのだが、その感じがある種、本物ならではの重みと同時に軽やかさもあって……うーん深い。ソロをもっと延ばせとかエンディングのタイミングとかローレルからあれこれ指示が出る。BLUE BEAT PLAYERSは御大へのリスぺクトがにじみ出たタイトな演奏できっちり応えている。観客とのコミュニケーションの取り方もチャーミングだ。"Do you think I'm sexy?"と問うローレルに観衆が"Year!!"と大きく応えると、嬉しそうに"You are sexy too!"だって。孫の世代のような観客の好反応に"I love you!"を連発する。彼らの演奏の終盤には雨があがり、観衆はスカの心地よいビートに踊りつつよけいに盛り上がる。 report by akira noguchi, |
二番手は知る人ぞ知る、スカのゴッドファーザー、ローレル・エイトキンだ。バックを務めるのは日本のオーセンティック・スカバンド、BLUE BEAT PLAYERSとイタリアから特別ゲストのトロンボーン奏者、サンドカン。ブルービートのマーク林とサンドカンが1曲ずつヴォーカルを取った後でいよいよ御大が登場。黒い帽子、サングラス、皮ジャンにジーンズ。ゆっくりと手を振りながら出てきた貫禄たっぷりの姿に観客も大声援で応える。![]() |