Oasis at Yoyogi Daiichi Taiiku-kan(26th Sept '02)
どーする、オアシス〜
なんだかんだ言っても気になる存在、オアシスの来日公演の2日目。「実際どうなんスか」と期待と不安を抱えながら代々木に向かった。正直な話、今まで日本で観たオアシスで満足したことがなかったんで、不安の方が大きかった。
|
 |
席に着いて会場をぐるっと見回すとたくさんの人、人。アリーナはもちろん、1階も2階も人で埋まっている。やっぱりこんだけの人が待ち構えているバンドってすごい。ノエル、リアム覚悟しろ、ハンパなライヴをすんなよ、勝負だコノヤロウという気分だった。
19時を10分くらい過ぎたころだろうか、会場が暗くなって"Fuckin' in the Bushes"が鳴り響いてメンバーが登場。客席からは歓声とも悲鳴ともつかない声。メンバーは左から、ゲム、アンディ、アラン、ノエルとサポートのキーボード。真ん中はもちろんリアムだ。ステージの両脇には大きなスクリーンがあって、ライヴの様子を映し、ステージの背後にある何本か垂れている幕にはそれとは別にいろんな映像が映し出される。
|
まずは"Hello""The Hindutimes"と調子よく始まる。やっぱりオアシスってこれくらいのテンポの曲がよく似合う。ん!これはいいかも。"Go Let It Out"はバラバラな演奏がじんわりとまとまっていくと「お、なかなかやるじゃん」と笑みがこぼれてくる。この日のリアムはサングラス、首にはタオルをかけて片手にはタンバリン。いつものように後ろに手を組んで歌う。そりゃぁ堂々としたもの。
"Morning Glory"ドライブ感に心が躍って、"Stop Crying Your Heart Out"のリアムが歌うメロディがじわっと染み込んでくる。で、さらに"Little By Little"のノエル兄貴が歌うサビで目頭が熱くなった(その1)。オアシスのメロディはきれいだから多くの人と分かち合うことができるんだ。次の"Cigarettes & Alcohol"のイントロのギターが鳴った瞬間に上がった多くのお客さんの腕が嬉しそう。みんなが待っていた曲だもんな。
|
 |
そして追い討ちをかけるように"Live Forever"が。リアムは歌ってないときはずっと口をモグモグしていたのだけど、この歌の途中でペーーッとガムだか唾だかを吐き出す。んなことがあっても、この歌を聴くと目頭が熱くなる(その2)。しょうがないパブロフの犬のようだ。"She's Electric"はノエルが歌うヴァージョン。CDとは一味違う。"Born On A Different Cloud"では頭に乗せたタンバリンを客席に投げていた。なんか昨日もおんなじことをやっていたとか。そして本編ラストは"Acquiesce"この兄弟のデュエットでも目頭が熱くなった(その3)。
|
本編が終わると、すぐにアンコールを求める歓声と拍手と足踏みの音。ドンドンドン!という足踏みの音はすごかった。そして割とすぐに出てきたアンコール1曲目がノエルが歌う"Force Of Nature"。この曲を演奏した後、ノエルが会場を静かにさせて、そしてキター!"Don't Look Back In Anger"!この時の反応が一番すごかった。それだけ、みんなが待っていた曲だもんな、ってさっきも同じようなことを書いたけど、オアシスには「みんなが待っている曲」が多すぎるのだ。
欲を言えば、あれもこれもそれもみんなやって欲しい。サビの"So Sally can wait,she knows its too late/As were walking on by/Her soul slides away,but don't look back in anger/I heard you say"で挙げられるお客さんの手、手。ここでやはり目頭が(略)。
|
 |
|
次の"Some Might Say"でリアムも登場。この曲だって待っていたのだ。この曲は明るく、開かれた気分にしてくれる。そして、最後が出た!"My Generation"!!! もちろん、The Whoのカヴァーだ。背後のスクリーンにはユニオンジャックが。この曲を演奏できるのは本家以外では、おれ達だけだろ、と言わんばかりの堂々としたもの。そしてメンバーは去っていった。去った直後に"Wonderwall"が流れて、残って歌うお客さんたちが次々とスクリーンに映し出されていく。ま、可愛い女の子や、ユニオンジャックを持っている人(フジロックでブリティッシュ・カウンシルが配っていたユニオンジャックのシートを持って来ているのもいた)がよく映っていたみたいだけど。でも、かなりの人が残って"Wonderwall"を歌っていた。こんなふうにお客さんが映るのはいい感じだなと思った。 |
report by nob and photos by nishioka
|
|
|