buttonMoby at Akasaka Blitz(9th Sept '02)

Moby
Moby  赤坂駅の出口付近ではダフィーのオヂサマ達が「モービーあるよー」とダミ声で話し掛けてくる。見事なパンチパーマから出てくる「モービー」という言葉に違和感。いつも遭遇するおなじみの光景だが、パンチパーマwithモービーという超ミスマッチな構図がことのほか笑える。私はこの日が初ナマ・モービー。しかし、ナマ・モービーは想像を超えたロックでディスコでレイヴでグルーヴィーなステージであった!

★開演前に流す曲がセンスイイゾ説

 Soulwaxのメドレーアルバムが大きめの音でガンガン流れておりました。2 many dj's名義で二人がつくったお好み継ぎはぎアルバム。Velvet Underground からSly And The Family StoneそしてNena,10cc,Stoogesまでアレやコレやが絶妙に継ぎはぎメドレーされている楽しいアルバム。Stars on 45みたいなモン…と言ったらイケナイ?(笑)こんなの開演前に流されたらワクワクしちゃいます。
★坊主集会説

 大小太細、様々な坊主頭のモービー風味の外人さんがアチコチにいる。いすぎる。もしかしてライブのふりした秘密の坊主頭集会だったのかもしれない。

★MOBYは強い女が好き?説

 バンドはドラム、ベース、DJに加えてアレサかミッシーか、といったボリュームの黒人女性ボーカリスト、ダイアン。青白い照明の中、ダイアンの力強いボーカルが映える。アンルイス似のパンキッシュな女性ベーシストがカッコイイ〜〜。

Moby
Moby
 

Oh lordy, trouble so hard Don't nobody know my troubles but God ダイアンの力強い声に合わせて小さくハモる低い声、これは誰の声?このかすかに聞こえるバックヴォーカルがせつなく、つい歌詞を反芻してしまう。

 哀しい曲だが神経スリキレっていうんでもなく、どこか飄々とした風情がMOBY流枯れた味わい。流れるようにSigns of loveの流麗で美しいメロディが続き、思わず向こう側の世界に引き込まれる。おもちゃ箱のようなステージだけど、こんな風に要所要所をビシッと決めてくれるところはサスガ。

★MOBYとっても腰がひくい説

「サンキュサンキュサンキュサンキュサンキュサンキュ!」と一曲ごとにお礼の嵐。思わず数えてしまう。この日の最高は9回!ということはライブでは計100回は言ってた?凄いぞMOBY!
★温故知新で感動説

 Go!ってこんな凄い曲だったっけ?と思わせる程、昔の曲がパワーあり。新旧織りまぜた構成はディスコありロックあり…の滅茶苦茶さが魅力的。MOBYの曲は、今も昔もピアノの音色が同じ(私にはそう聞こえる)なので、一見バラバラに見えつつも、繋がりを感じることが出来る。興味深いバランス感覚。音楽全体を俯瞰で見ているような、例えて言えばライブ全体をまるでマーチャンダイズしている様だ。ただ、やはり前作Playの曲は人気が高い。まあ、名曲揃いなので当たり前なのだが。Ntural Bluesの出だしの一音、一声だけで大きな歓声があがり、オーディエンスも一緒に歌いだしたのにはチョット驚いたけど。
Moby
Moby


★爆発ロックンロール説

 テクノな人なのだが、ライブはとってもロックンロールな空気が流れている。皆が待ってたBodyrockで会場は特大二尺玉の打ち上げ状態の大爆発。フロアは熱狂、MOBYもレッ ドゾーンへ振り切れ状態。Playの曲ってライブだと劇的にヘヴィでグルーヴィでクール!最後のFeeling so realの高速ビートのイントロも最高。私はこの曲の、特にイントロが大大大好き!なので、最後は思いきりバーン!ベイビー、バーン!させていただいた。非常に満足。
★MOBYおしゃべり人間説

 MOBYは曲間にも喋る喋る喋る喋る。曲紹介も欠かさない。

「次の曲はスウィートでセクシーな歌だよ」

→Another woman
おどけたように「This next song is combine to two my favorite things,hiphop&poprock!」→Bodyrock

「美しいアップリティングなディスコソング」

→Feeling so real
 どうやらアップリフティングでセクシーな曲がモービー的に必須テイストのようでそのフレーズで紹介された曲は他にも数曲あった。「何かリクエストある?」と前列の女の子に聞いたりと、MC好き。

Moby
★MOBYオヤジギャグ炸裂説

「日本ではHi!って言うの止めなきゃね。だって日本ではハイってイエスって意味だろ」なんてギャグを飛ばしてくれる。途中、ダイアンにもちょっぴりセクハラ発言。でもオーディエンスはナゴヤカに笑う。ダイアンも笑う。だって憎めないキャラでしょう?ちょっとギャグっただけでOLから迫害される世のオヤヂ達が聞いたらさぞかし羨ましいだろうなあ。そんなお得キャラのMobyは何故か途中で客からビニール傘まで貰ったりする。謎だ。

★MOBYはサーヴィス満点説

 今回の見物といえば「プロテクションが必要だぜ!」とアフロヅラを被りDJ対決。スクラッチをバリバリ効かせて会場を沸せる。気付くとバンド全員がアフロに変身!「Go Moby!」のかけ声も楽しい。もはやアメリカだけでなく世界のセレブなのに観客を楽しませようとする真摯な姿勢には感激。ヅラは使用後すぐに透明ビニール袋に詰め込まれてました。次回にも使用される模様。セレブは物を大事にするのです。
Moby


 アンコールではHey!Ho!Let's go!のRAMONESのBlitzkrieg Bopから何故かZeppelinのStairway to Heavenの、あのイントロが。ムヒョーッ。

 想像ではもっと洗練された楽曲でスタイリッシュなステージなのかなあ〜?なんて思ってたけど、そんなスノッブさは感じなかった。そういえば彼の曲を聞いていると、朝焼けの海や緑深い森、虹、どこまでも続く人のいない野原…そんな自然の光景が目に浮かぶから不思議。実際こうやってライブを観ていると、地に足のついた太い根っこのような温かみも感じる。新鮮な野菜のように清涼感に溢れた曲。滋味溢れながらも繊細な音色、それでいて力強く若々しい…なんとなく「青首大根」みたいな人って感じ?大根って煮物にすればどっしりと力強く温かみがあって、サラダで食べればパリパリとみずみずしく、おろしにすればピリッと辛い。まるで彼の幅広い、カテゴライズされない音楽性のようではないか。でも、本人にしてみれば「大根みたいな人」って嬉しくないかな?

 最後に、MOBYといえば避けて通れないNYの911について。この日が誕生日で家族や友達もNYに住んでいる彼にとって大変なショックだったのだ。当然だろう。短いコメントの後We all made of starsを歌う。この事件以降の彼の政治的な発言には私個人として100%賛同は出来ない。だがそれは置いておいて…今、アメリカがイラク攻撃を開始する(空漠は現在も続いているが)可能性が強い。またひとつ大きな悲劇が産まれるのは間違いない。そんな複雑な思いを私の胸に残してくれたまま聞いたWe all made of starsは美しかったけれど、少しダークな気分にもさせてくれた。
Moby


 

★MOBYはカヴァーがお好き♪説

 この日だけでいくつのカヴァーが披露されただろうか?ライブ中盤、いきなりガンズやお馴染みヒットソングのイントロ、そこから007のテーマへ。これがメチャクチャかっこいい!まるでティーンネイジャーのガレージパンクバンドのボーカルみたいに口を開けて、声をひっくり返しながら叫ぶように歌う!ギター掻き弾く姿はとてもパワフル!思わずつられて、二日酔いにもかかわらず思いっきり踊り飛び跳ねてしまう程。オエーッ!でも気持ちイイ!私はこの曲で超盛り上がりました。

---set list---

Intro(18)
1.Machete
2.Go
3.Porcelain
4.Another Woman
5.James Bond Theme
6.Find My Baby
7.In My Heart
8.Next is the e(TBC)
9.Bring back my happiness
10.Natural Blues
11.Signs Of Love
12.We Are All Made Of Stars
13.Jam For The Ladies
14.Bodyrock
15.Honey

---encore---

Extreme Ways
Feeling So Real

report by mimi and photo by nishioka

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