buttonCAPTAIN HEDGE HOG at Shibuya AX(4th July '02)

 

 もう、こんないいバンドがいなくなるなんて、悲しすぎるっス!!
「キャプヘジ」の愛称で親しまれ、10年間も、愛すべき悪友たちと、愛すべき多くのリスナーと、愛すべきたくさんの音楽を共に作り、奏でて、夢みたいに楽しくて、笑っちゃうくらいに純粋無垢なライブを観せ続けてくれた、すっごいバンド。CAPTAIN HEDGE HOG、ついにラストライブ!! 朝から泣きっぱなしだよ〜!!

CAPTAIN HEDGE HOG

CAPTAIN HEDGE HOGCAPTAIN HEDGE HOG

CAPTAIN HEDGE HOG

 

 開演間近の会場周辺には、段ボールに「チケット譲ってください」と書いたKIDS達が溢れ、会場内は、定員越えてんじゃないの? というくらいの人の入りよう。そんな中、ほぼ定刻で始まったライブは、例えばTHUMBのように友達バンドをたくさん集めてワイワイやる解散ライブではなく、3人が、3人だけで、そこにいるのが当たり前のような『いつもの』彼らとして、なんと約3時間。持ち曲全曲披露の40曲のライブ!!

 ク〜っ!!最後まで彼ららしいというか。泣かせすぎというか。=あの曲も、この曲も、これで聴くのが最後かと思うと...。なんてしんみりする間もなく、ほんとに3時間ブッ通しで彼らは演ってしまったのである。もちろん、彼ららしく、笑顔のままで。1曲1曲が、最高の状態、最高の演奏で。そして、見届けたみんなも、最高だったと思う!

 たくさんいすぎる友達(スィンユ〜(親友))の中から、途中参加したのはHUSKING BEEの美声ギタリスト、DON DONこと平林くん。"YOU CAN'T FEEL THE CHANGE OF SEASONS"と"GOIN' ON"(←どちらも名曲)でコーラス&ギター参加。大悪友BEAT CRUSADERSは、去年出したスプリットCDのジョイント曲"ISOTONIC"をドンキホーテで買った女装服着用のチアガール(←汚い。さらには、フルチンになる(笑))付きで披露。気がついたらBACK DROP BOMBのTAKA氏もいて、コーラス参加。めっちゃ楽しそう。

 もちろん観てるこっちも、彼らのアホパワーをダイブの嵐でお返し。みんな、当然、飛びまくり。いくら体力あり余る若者衆だからといって、3時間もダイブしまくるのって、凄くないスか?何か、飛ぶ方にも「もう、飛ばずにいられないんだぁ〜!!」という気迫みたいなのを凄い感じた。それも、落ちないテンションで演奏を続ける3人がそこにいるからこそ、だと思った。

 もちろん、VO.&G.のシノブ氏のいつものおもろMCには、おもろいながらも常に緊張感とさみしさがあった。しかし、「(今日は解散ライブだけど)俺達がしんみりしちゃったら、世界がしんみりしちゃう、みたいな(笑)。だからさ、しんみりするくらいなら、気持ちよくなりたいわけさ。みんなと一緒だね」との言葉通り、心に残るは3人の笑顔ばかり。

 

 「WEEZERを真似したわけじゃない」と言いつつまんまパクリの『CHH』(「COKEHEAD HIPSTERSじゃないよ」と言ってた。ツボ(笑))のでかい電光をバックに、あぁ、ついについに、ラストソング!! "YOU DON'T KNOW HOW MY FEEL"。 ラストアルバムとなった、『DOLPHIN』のラストを飾る、大名曲。

「いじめられた僕の心なんて君にはわからない。
You have nothing to do with me.
So you can say to me that I'll be all right.」

 キャプヘジらしい、曲である。そこに在る何かを伝えようと、必死に紡がれる、曲である。

 すごく印象的だったのは、ずう〜と前方でダイブしまくってた男の子が、この曲のイントロが始まるやいなや、立ち止まり、じっとステージを見つめながら、詞をかみしめるように一緒に大声で歌い、そして大泣きしながら「ありがとう!ありがとう!」と拍手を送っていたこと。

そして演奏が終わった後、客席から手渡された、たくさんの人の寄せ書きが書かれた大きな垂れ幕に、3人がくるくるっとくるまって1つになり、笑って去っていったこと。

 アンコールなんてものはない。だって全部の力で、全部の曲を聴かせてくれたから。

 たくさん泣いたけど、「ほんとに感謝してます!」と言ってくれた3人を、シノブ、カズオ、オクワキ、CAPTAIN HEDGE HOGの3人を、こちらも笑顔で卒業したいと思う。

 ありがとう!キャプヘジ!!

report by oyumi and photo by saya38.

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belongs to "saya38" Takahashi. They may not be reproduced in any form whatsoever.

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