button大阪3連ちゃんライヴ・レポ、もの凄い...Part3

The 3Peace at 十三ファンダンゴ(4th June '02)

*なお、写真は5/27(新宿ロフト)のものを使用しています。

The 3Peace

 

 暗転したステージに優しくて力強いバスク語の女性の歌が響く。そこにブルーの証明が射し、三人のシルエットが浮かび上がる。梶さんの突き上げた拳に挟んだ2本のステッィクで作るピースサインは、ピースそのもののようなそんな貫禄すらある。そしてオープニング・チューンは、いつもならラストに歌われる"新しい世界"。1曲目からいきなりのトップギア。それも市販車の柔なものじゃなくてF1の。いやこの凶暴さを例えるならばWRCか…。

 原さんとかおりさんがジャンプする。梶さんが早くも立ち上がる。

 

 

 こんなに"ラウド"なTHE 3PEACEは初めて見た。2曲目"蒼ざめた犯罪者"のとき、ゾワゾワと鳥肌が立った。圧倒的な音がただただ迫る。それに埋もれまいと原さんは喉が擦り切れそうなくらいに声を張り上げる。400mハードルのラストスパートをしているような表情でドラムを叩く梶さんが、今日は酸欠に喘ぐ魚のように大きく開いた口を閉じようともしない。かおりさんは、いつもなら時折フロアを見ながら溌溂として楽しそうな笑顔を浮かべているのに、今日はまるでトランス状態で脇目も振らずに演奏している。

The 3Peace

The 3PeaceThe 3PeaceThe 3Peace

report by ken and
photo by hanasan.
 なにか、新たな限界に対して、そいつを超えてやろうと挑んでいるようにも思える。

「ワールドカップやタイガースや楽しいことが起こっているさなかに、今、有事法制というとんでもない法律が通ろうとしています。はっきり言って徴兵制です。絶対反対しましょう、ピース」 そう訴えての"Go Go Freedom"で原さんが「自由は、自由は、自由は今、奪われようとしています!」と叫ぶ。

 ラストの"七番目の雨"は懇親の力で歌いあげられるバラード。そして圧巻のインプロヴィゼーションで幕を閉じた。そのとき原さんは、尽き果てた戦士のように、両膝を二つに折り曲げてステージの上で大の字になった。

「鳥肌立った」
 そう興奮で顔をほころばしている友人に「なんでこのバンドが好きなん?」と聞かれて、その答はもうわかっているはずだけれど、ぼくはこう答えた。

「まずなによりライヴがいい。そして姿勢。音楽と向き合って、伝えるべきと思ったことを伝えてる」
 友人がうん、うんとうなずく。

 彼ら自身がそれを信じているからこそ、こんな神憑かり的なライヴができるにちが いない。

"I beleave the music is the power"と。


To Part1(心斎橋ミューズホール)/Part2(三国ヶ丘FUZZ)
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