いやはや、サッカーで熱くなってたら冷静にライブレポとか書ける状態ではなかった、楽しすぎた6月も終わり、すっかり夏到来。しかしながら、サッカーと同じぐらいテンション上がりまくった、強烈なライブを観せてくれたバンドがいる。 ELLEGARDEN(エルレガーデン)。 ジャンルうんぬんではなく、音楽そのものが好き! という友人達が、口を揃えて「奴らはイイ!」 とにわかに口コミ展開を(勝手に)している、注目のバンドである。特筆すべき素晴らしい1stフルアルバムを4月に出したばかりの、ライブばっかりやってる、若者4人組。 そんな彼らの、この日は初のワンマンライブ。鈴木の1stゴールと同じぐらい、熱い魂の込められたライブは、今後も多くの人の心に残るであろう、記録すべき内容だった! これぞエモ。彼らのライブに流れる、熱い熱い熱すぎる血は、まさにエモーショナルの極みと言わんがばかりの、説得力と力強さがある。その1曲1曲に、ドクドクととんでもなく蒼くデカイ可能性を感じる音と感情を出すのである。UKとUS ROCKのいいとこ取り、なんて評価も耳にしたが、私は彼らのライブを観るたびに「これこそがエモだね!」と思わずにいられない。で、それを最も実感できたのがこの日のライブであったのだ。 ヴォーカル細見の意志の強い目と、ビブラートをきかせた独特な、胸に射る声。美形な顔が見えないくらい髪振り回してドカンとくるドラムを叩く高橋。この2つの音(歌)を主柱に、コーラスでも存在を示す生方の、湿り気のある、響くギター。そっけない顔でスマートなベースを弾く高田。4人が鳴らす音で、満員の会場は疲れ知らずの暴れよう。1曲目アルバムと同じ"My Favorite Song"から「俺たちのテーマソングなんだよ」といいつつ笑顔で披露されたアンコールラスト"Don't Trust Anyone But Us"まで、勢いに乗りまくった、スゲーかっこいいライブ!! そして、とっても気持ちの伝わる、ライブ!! 思わず細見もステージダイブしちゃうぐらい。 "45"とか"Can You Feel Like I Do"とか"サンタクロース"とか"Punk""Bare Foot""月""ナイフ""指輪"…。どの曲にも聴き逃せない聴き所がちゃんとあって、観客とステージの間には、ベテランバンドに対する信頼感のようなものさえ既に感じさせる、楽しくてあったかくて、でも緊張感のある、レコ初ワンマンライブであった。ほんっと、うまく伝えられなくて申し訳ない。とにかく今、生観てほしいバンドNO.1なんである。 「あんま最近、素でいる機会ってないけどさ、俺らのライブはさ、みんな素でいようぜ」 と言う細見の言葉はウソではない。何か、ミョ〜に、この人達のライブ観てると、開けっ放しの、素、な自分になれる気がする。 ちなみにSEはJIMMY EAT WORLD。アンコールでVO.細見は恥ずかしげもなく真っ赤なWEEZERの顔入りTシャツを来て登場し、G.生方はイベントでゆらゆら帝国に会えるのでサイン欲しいんです。という、若者らしいカワイイ一面も見せつつ、音はでっかく。先行き超・超!! 楽しみなELLEGARDEN。確実に、『残っていく』バンドの1つであるに違いない。 report by oyumi. 無断転載を禁じます。The copyright of the text belongs to Yumiko "oyumi" Shirakura. They may not be reproduced in any form whatsoever. To The Top. |