勝手にしやがれ @ 新宿ロフト(4th April '02)
イイ男、よりどり揃えております?!






|
Mag編集長の花房氏から薦められて《勝手にしやがれ》のライヴをついに体験!
そもそも私が彼らに興味を持ったのは、大好きなトム・ウェイツ(の雰囲気)を彷佛させるバンドだと言われたからなのだ。が、それはあくまで雰囲気で、音楽的には必ずしもシンクロしないと念を押されて見に行った。この日は、彼らのセカンドアルバム『SWINISH TOWN』発売記念ライヴということで、出演者は、DJコブラ/SPADE13/リトルファッツ&S.H.S.P/オーサカ=モノレール、そしてSPECIAL GUESTに岩川浩二(THE COLTS)となっていた。
で、彼らの第一印象(魅力)を私なりに簡潔にまとめると...「7人もメンバーがいてその誰もが男前、ってなバンドはそうはいないんじゃない?」ってことだ。いきなり下世話で申し訳ない。だが、本当にそう思ったのだから仕方がない。
女の私の目から見たルックスだけのカッコ良さというのではもちろんなく、これは確信をもって言えるのだが、音楽性はもちろん、見た目の印象も含めて彼らには男が惚れるカッコ良さがあるに違いないのだ。
バンド名の《勝手にしやがれ》は、おそらくゴダールの映画『a bout de souffle』に由来すると思うのだが、この日彼らがステージに上がる直前には生ギターと歌に合わせてフラメンコダンサーが登場し、その叙情的な演出からも私は非常に映画的な印象を受けた。
ダークスーツに身を包み一見クールな彼らが作り出す音楽には、50年代のジャズをベースに、スウィング、ロック、ブルースなどの要素が盛り込まれた独特の雰囲気があり、大人の男の情愛、悲哀、悦び、猥雑さが不思議に混ざりあった感情が込められているように感じた。
私が一番よく聴いている音楽といえばギターロックで、ジャズなんてほとんどわからないのだが、ライヴの翌日思わずジャズのスタンダード「In the mood」を口笛で吹いてしまったほど、その影響力は強かった。
その一方で、彼らのオフィシャルサイトにある各メンバーの好きなアルバムのリストを見ると意外とも思えるロックバンド名が挙がっていたりして面白い。そんな風にメンバーそれぞれが独自のスタイル観を持ちながらも、彼らの演奏はオーディエンスの心をつかむバンドとしての一体感を十分に感じさせてくれるものなのだ。《勝手にしやがれ》と自由奔放に振る舞いながらも、それは決して鼻につくようなこれ見よがしなものではなく、聴く者との距離感をクールでスタイリッシュに貫いていて、それがかえって私たちを惹き付けるのだ。
この7人の男たち《勝手にしやがれ》にはひとクセある意外性の魅力がある。イイ男たちが演奏するイカした音楽──ああ、なんて素晴らしいこと! |
report and photos by mari
|
mag files :
photo report : (02/04/25 @ Osaka Bayside Jenny) : photo by ikesan
SWINISH TOWNに住む音楽師たち : (02/04/25 @ Osaka Bayside Jenny) : review by yohsuke,photo by ikesan
イイ男、よりどり揃えております?! : (02/04/04 @ Shinjuku Loft) : report and photo by mari
勝手に楽しめ : (02/04/28 @ Shinjuku Loft) : report by walk, photo by hanasan
photo report : (02/02/28 @ Shinjuku Loft) : photo by hanasan
Come on up, hipstars! : (02/02/03 @ Shimokitazawa Basement Bar) : report by jinki, photo by hanasan
photo report : (02/02/03 @ Shimokitazawa Basement Bar) : photo by hanasan
勝手にしてやる! : (01/12/14 @ Shibuya DeSeo) : review and photo by hanasan
photo report : (01/12/14 @ Shibuya DeSeo) : photo by hanasan
|
|
|