Jewel @ Nakano Sun Plaza(30th March '02)
A woman of brilliance 〜 輝きのひと
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もしあなたが“音楽が好きで、\7,000を払っても明日からの生活にはちっとも困らないし、日曜は仕事は休みで3/31は特に予定はないんだ”というなら... 明日は中野サンプラザへジュエルのコンサートを観にいって下さい。ええ、ぜひとも!きっと「来てよかった」と思うはずだから。ほんとうに。
初めて見るジュエルのコンサート、初めて聴く歌、具体的に何を期待すればいいのかわからなかった。席について、じっと彼女の歌声に耳を澄ましていると、私は今までどんなコンサートに行っても感じることのなかった"何か"を感じていた。そして、訳もなく溢れてくる涙は終演まで止まる事がなかった。初めて聴く歌には思い入れがあるわけでもなく、悲しい歌詞であるわけでもなかった。それなのに。私はこぼれ落ちそうになる涙と必死に格闘していた。「いったいどうしたっていうんだろう?」その気持ちを理解できず、持て余していた。
彼女の歌声なのだ。穏やかだがよく通る、艶のある伸びやかな声。ときに優しく、ときに妖しく、ときに逞しく。ジュエルという女性は、女性であることでなり得るすべての役割を体現しているのだと思った。つまり、娘、母、妻、姉、妹、さらには、恋人、友人といった役割を。彼女の歌は、私の心に「つっかえている」様々な思いをゆっくり溶かしていった。“すべてうまく行くわ、だから大丈夫よ”彼女の歌声はそう言って、私をハグし(抱き締め)てくれたのだと思う。
その美しい容姿に加えて、作詞作曲自演という素晴らしい才能を神から授かった彼女は、まさに「宝石」という名で呼ばれるにふさわしい。人は神のもとに平等だけれど、人の人生は不公平に出来ているものだ。けれど、私はジュエルの才能を妬んだりなんてしない。「羨ましい」という気持ちとも違う。ただただ賞賛の眼差しを送るだけだ。人目をはばかって素直に涙を流せなかった自分の不実さを少しばかり呪ったけれど、ジュエル、あなたに会えて良かった。素敵な時間をありがとう。
---SET LIST---
I DON'T WALK AWAY
STANDING STILL
DO YOU WANT TO PLAY
HANDS
TIL WE RUN OUT OF THE ROAD
THIS WAY
BREAK ME
(ACOUSTIC SOLO〜requests from the audiences)
LIFE UNCOMMON
SAVE THE EGO
LOVE ME, JUST LEAVE ME ALONE
EVERYBODY NEEDS SOMEONE SOMETIME
THE NEW WILD WEST
WHO WILL SAVE YOUR SOUL |
report and photos by mari
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