buttonOzomatli @ Shinjuku Liquid Room(14th March '02)

FIESTA!


Ozomatli
Ozomatli Ozomatli Ozomatli Ozomatli Ozomatli Ozomatli Ozomatli Ozomatli Ozomatli  ライヴは、いつ見ても何を見ても、たとえそれが知らないアーティストのものでも、毎回何かしら感じるものがある。そして、生で聴くからこそ伝わってくる、CDでは味わえない楽しさや興奮。Ozomatliのライブこそ、生で体験すべき音楽。あの興奮と感動は言葉で表現するのはとても難しい。実際に見て、Ozomatliの一員になってみて、きっとわかるだろう。「音を楽しむ」ということ、「みんなのための音楽」というものが。

 最近、仕事でラテン音楽を取り扱うことが多くなってきた。ラテン・ポップ、サルサ、ランチェーラ、マリアーチ、ボレロにバンダなどなど。それをすべて私は「熱い」と一言で表現する。「熱い」?一体何が熱いんだろう。Ozomatliをラテンというカテゴリーで簡単に括ってしまっていいものかどうかはわからない。というのは、彼らの音を一度も聴いたことがなく、文字でしか情報を得ていないから。でも、どうやらラテン系らしい。ということは、「熱い」んだろうな。じゃー、今日でその「熱さ」がわかるんだろう。

 

Double Famous  リキッドに到着すると、すでに前座のバンドの演奏は始まっていた。段差に座りうずくまって聴いていると、とても心地よい気分になる。バイオリンの音色、ボソボソと小さな声のMC、観客の話し声、そして静かに音が流れていく。 たまには、目を閉じて耳だけ集中させて、Double Famousこういう穏やかな音楽を聴くのもいいかもしれない。と思っていると、知らない間にステージからさっきまで演奏していたバンドの姿が消えていた。…眠ってしまっていたのかもしれない。いや、眠ってたんだ、私。

Ozomatli  暗転とともに、みんなステージに注目する。私も当然ステージにOzomatliの姿が現れるものと疑いもせずに見ていた。太鼓の音が誰もいないステージから聴こえてくる。いや、前方からじゃないな、後ろからだ。え?振り返ってみると、すぐ後ろの扉から列をなして演奏しながらOzomatliが入ってきた。Ozomatli えぇー?!Ozomatli初体験の私にはあまりに衝撃的な始まり。フロアの人々の方へと進んでいく。彼らに続いて、人々が何人も連なっている。カーニバルだ!

 ステージ上で繰り広げられる音楽は、ラテン、サルサ、ヒップホップ、ジャズ・ファンク、ミクスチャー。雑多というよりも、融合。統合?そこから発せられる音は、みんなを突き動かす。ステージ上から盛り上げる。揃ったステップやジャンプ。そして観客を巻き込んで共に歌い、共に踊る。リュックなんか背負ってる場合じゃないな。一緒に歓喜のダンスをしなくっちゃ!彼らの音を初めて聴いた瞬間、涙が溢れてきた。ステージ上に立ち並ぶOzomatliを見て、音が耳に飛び込んできた瞬間身震いして。ステージ上で、戦争反対のMC、そして何度もピースのサイン。彼らの心からの熱い願いとメッセージ。

Ozomatli  またフロアへと降りてくる。Ozomatliを囲むように人々が輪になる。一段高い位置から見ていた私は、そのフロアの様子、円になっているのがよくわかる。何を演奏するわけでもなく、音は次から次へと発せられる。「カラスなぜ鳴くの〜」とか。突然そういう合唱が始まるというのは、何とも不思議なかんじ。こりゃ、祭りだ!人々は歌って踊り続ける。これを見て、鳥肌も立たず、何も感じない人がいるだろうか。これが、Ozomatliなんだ。ワールドビートの音楽なんだ。みんながOzomatliなんだ。そして、祭りの最後、入ってきたのと同じように、列をなして私の後ろの扉から出て行った。

 みんなが一つになれる音。そういう言葉やどんな説明も陳腐に思えてくる。頭で考えたりするんじゃなくて、体と気持ちで感じる。いつまでもずっと続くOzomatliの祭り。今回のグラミー賞で『Embrace the Chaos』は"Best Latin Rock/Alternative Album"を受賞した。ここ最近はラテン音楽もずいぶんとメジャーなものになってきているけど、やっぱりポップなものが主流。ラテン音楽は、牧歌だったりその町の人々の小さな喜び、例えばテキーラが旨い!だとか、そんな人間密着型のものが多い。それはラテン文化の中にいない人にも通じるものがある。喜びと平和。これがベースになっている。Ozomatliの音もそう。がなったりシャウントしたり歌う上げたりの「熱さ」ではなく、ハートが「熱い」。

 このライブは言葉にするのは難しい。文字で読むより、見て聴いてみないとその良さはわかりづらいかもしれない。smashing magのOzomatliのフォト・レポートを見たら、絶対わかる、言葉で説明しなくてもどんなライブだったかって。私は、そのフォト・レポートを見て、あの興奮と楽しさがそのまま戻ってきた。きっとみんな、行ってみたい!私もその中にまぜて!って思う。本当に、他の言葉が出てこないほど、「楽しい」ライブ。そう、血沸き肉踊るってかんじでね。
report by ali and photos by hanasan

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