H2O at 渋谷クアトロ(2002年3月7日)
--メロコア猛スピード大放出!--

 これだから、メロコアって大好き! たまらない! 止まらない! やめられないっ! F1カーがピューンという音と共に、目の前を通りすぎていくかんじ。そんなスピードと勢いでH2Oの曲は次から次へと大放出。ボケッとしてる間に1曲終わっちゃう。さぁ、乗ってノッて飛びまくれぇー!

 オープニング・アクトはLocalとNine Lives。狭いWESTは立っている隙間もなく、2階へ移動。本当は1階のフロアでH2Oを満喫したかったんだけど、パンク寸前のフロアでとんでもない事に巻き込まれそうで怖くなって、避難。Nine Livesのメンバーがステージ上で準備も整ったのに、ヴォーカルがなかなか出てこない。出てきたと思ったら、おぉーっ、大きい…。ドシドシ、ユッサユッサ。Tシャツの上からも、おなかの肉が二段に(それ以上かも)なっているのがわかる。でも、歌い出したら、これがなんともフットワークが軽い。メロコアの軽快なテンポに合わせて、大きな体が右へ左へ。スピード感のある曲揃いなのに、どうもそう聴こえないのは、あの図体のでかさからなのか、何なのか。

 さて、いよいよH2Oの登場だっ!初っ端からエンジンフル回転。去年出たアルバム『GO』の1曲目、"Role Model"でスタート。ビュンビュン飛ばす。タイトル通りの行け行け、ゴーゴー! "Everready"、"Self Reliable"、"I See It In Us"とマッハで駆け抜ける。これぞメロコア!場内も興奮大爆発で、グチャグチャ。左へ右へ前へ後ろへと人が押され戻され、もちろんダイヴは当たり前。後ろからも人が飛び、制止を振り切ってステージに上がった客がそこから観客目掛けてダイヴ。ほんと、2階に避難していて良かった。1階は予想通り、とんでもない事になっていた。

 H2Oのメンバーはフロントにヴォーカル、ギター、ベースが4人いて、WESTのステージが小さいからか、少し窮屈そうなのにも関わらずみんながよく動く。動くというか、駒みたいにクルクル回ったり、ジャンプしたり、あちこち走り回って、それが誰とも衝突せずに上手い具合にすり抜けてキレイに動くもんだから、それを見ているこっちも走り出したくなる。それくらい、ステージ上のメンバーが一番楽しそう。でも、そうでもなさそうなのが、ドラム。最初からセッティングが悪かったのか、ローディーを呼んだり、曲間に自分で位置を直したりしても納得がいかない様子。その不満をぶつけるかのように、力を込めてドラムを叩く。高速のドラムのビートが、走れよ、飛べよ、騒げよと煽っているかのように畳み掛けてくる。うぉーー! 意味もなく叫びたくなる。なんでしょう、この衝動は?

 "Flames"は、9月11日の事を歌った曲らしい。その曲の前に「F.D.N.Y」の頭文字の入ったTシャツを見せ、あの日のことをみんなは覚えているか?と投げかける。そしてパワフルな曲で再び走り出す。気持ちを前向きにグングン引っ張っていってくれる。メロコアって、そうやって気持ちを上に持ち上げてくれる不思議なパワーがある。H2Oの曲もしかり。メロコア魂炸裂。もう、ちょっと着いていくだけでヘトヘトになってきちゃったんだけど。なんて思っても、柵に捕まりガンガン飛び跳ねる。そして、"Thicker Than Water"に続いてどこかで聴いたことのある曲。あ、U2じゃん(セット・リストでは"Shine Lite"となっているけど)。カッコイイ!

 14曲、全速力で駆け抜けて、彼らはステージから離れた。「エイチ・ツー・オー! エイチ・ツー・オー!」の掛け声がこだまする。アンコールは"5 Yr. Plan"を含む3曲。それが終わると、観客にライターを持ってるヤツは火を点けろ、と言うので一体何が始まるのか、もしかして、バラードなんか歌っちゃうわけ?なんて思っていたら、これまたどこかで聴いたことのあるイントロが…。そう、それはマドンナの"Like A Prayer"だったのだ!この曲のメロコア・ヴァージョンって想像できますか? いやー、これがまたしても、めちゃくちゃカッコイイ。原曲がちゃんと残っていながら、高速。あー、なんてクールなんだ!おかげで、ライヴ後渋谷の駅まで歩く間、この曲が頭から離れなかった。曲名がどうしても思い出せなくて次の朝まで考えていたら、偶然ラジオからこの曲が流れてきた。これは、ただの偶然か、はたまたこの日のライヴに行った人の中で、私のように曲名が思い出せない人がリクエストしたのかどうかはわからないけれど、つかえていたものが取れてスッキリ。

 H2O、脱帽です。あなたたちは、カッコよすぎる。パワフルなステージ、観客をグイグイ引っ張っていくパワーとエンジョイぶり、一瞬も飽きる隙を与えないパフォーマンス。ハードなリズムに、メロディアスで端的なメロディ。何よりも、本人たちが一番楽しそうだった。うぉー! また意味もなく叫びたくなる。なんだか興奮剤みたい、彼らの曲って。

--- set list---
(原文のまま)

ROLE MODEL
EVERREADY
SELF RELIABLE
I C IT
OUT OF DEBT
LIBERATE
FAMILY
MEMORY LNx
SURROUND
FLAMES
GUILTY
THICKER
SHINE LITE / U2
1 LIFE

--- encore ---

5yr / FOREST / FASTER
? MADONNA

report by shoko.


無断転載を禁じます。The copyright of the text belongs to Ali Maeda. They may not be reproduced
in any form whatsoever.
To The Top.