Katteni Shiyagare @ Shinjuku Loft(28th Feb '02)
勝手に楽しめ
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どんな音?ルックスは? 何人グループ? などという全く何の知識も無く見に行く事になった『勝手にしやがれ』。まぁよくあるタイプの今風ロックバンドだろうと思いながら新宿ロフトに足を運んだ。
しかしロフトに足を一歩踏み入れると、男性客の半分以上が強面のリーゼント。まさにロカビリー天国とでも言うべき光景が飛び込んできた。えらいとこ来てしもたなぁとか思いつつもとりあえず今日出るバンドをチェック。この日は4バンド出る予定らしく、トリがMAD3というのを確認してこの異様な雰囲気もすぐに納得できた。ってことは勝手にしやがれもガレージパンク!? 自分の中で勝手なイメージが広がっていく...
午後9時過ぎ、フロアはほぼ満員になり、やたらとテンションの高いMCの紹介によりモッズスーツを着た7人組が登場した。予想と違うなぁなんて悠長な事を考えていたらいきなりのトランペット・トロンボーン・サックス×2の4管攻撃! すっげー! フロア全体に響き渡るその音といったら半端じゃない。迫力が凄すぎる。あまりの音のすごさにリズムにのるのも忘れてボーっとステージを見続けてしまう。そんな僕とは裏腹にフロア前方はノリノリでかなり盛り上がっている。しかしぎゅうぎゅうのモッシュというわけでなく、各々が好きに気持ちよく音楽を楽しみながら踊っているという感じだ。
中盤にさしかかった頃今度はどこからともなく歌声が聞こえる。ステージ全体を見渡してみるとなんと歌っているのはドラムの人。しゃがれ気味なんだけどなんだか味のある渋い歌声で、今までのイケイケオラオラな雰囲気とは違い、哀愁が漂う少々もの悲しい雰囲気の曲だ。僕が知らないだけかもしれないが、最近これだけ味のある曲や歌を聴かせてくれる日本のアーティストってなかなか居ない気がする。こういう味のある曲を演奏出来るバンドがもっともっと増えて欲しい。
しかしボーカル入りの曲ってこの曲だけなの? あれだけのパワーがある演奏とこの声がひと つになったらどうなるんだろう? とか思ってたらまさにご期待通りとしか言えないようなパワフルでアップテンポなボーカル入りの曲が!凄く楽しくなってきて、さぁここからってところでライブ終了。時計を見るとまだ30分しかたっていない。おいおい、もうちょっと見たいなぁと思ったが、メンバーはすんなりと退場し再度MCがステージへ。「最高だったぜ、勝手にしやがれ!楽しむってのは人任せじゃいけない。自分自身が楽しもうとしなければいけないんだ!」と叫び、それに対してさっきまで怖くて近寄りづらかった人たちが僕の横で満面の笑顔で拍手していた。
会場をあとにし、冷静さを取り戻してから思ったのだが、彼らに新宿ロフトのステージはちょっと小さすぎだと思った。もっともっと広いステージで縦横無尽に動き回っている姿を見たい。もっと長時間おなか一杯になるまでライブを見せて欲しい。そしてその時こそDJの最後の言葉のように、自分自身で勝手に楽しもうと思う。 |
report by walk and photos by hanasan
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mag files :
勝手に楽しめ : (02/02/28 @ Shinjuku Loft) : review by walk, photo by hanasan
photo report : (02/02/28 @ Shinjuku Loft) : photo by hanasan
Come on up, hipstars! : (02/02/03 @ Shimokitazawa Basement Bar) : report by jinki, photo by hanasan
photo report : (02/02/03 @ Shimokitazawa Basement Bar) : photo by hanasan
勝手にしてやる! : (01/12/14 @ Shibuya DeSeo) : review and photo by hanasan
photo report : (01/12/14 @ Shibuya DeSeo) : photo by hanasan
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