The Chemical Brothers @ Akasaka Blitz(23rd Feb '02)

すごいストレス発散!




 

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*写真は22日のものを使用しています。
 入り口でセットリストを頂いたが、その場でそれに目を通そうとはしなかった。なぜならどの曲をどの順でプレイするかはお楽しみ、ってことにしたかったからだ。特にケミカルのライヴの場合は。ケミカルのライヴで一番楽しいところって、曲と曲とのつなぎ目、つまり曲が次の曲に移動する瞬間。普通にクラブで踊るのが好きな人ならわかると思うが、まだ前の曲が流れている時点で、DJが次の曲を流し始め、それが自分の好きな曲だとわかったら思わず飛び上がってしまう。その瞬間がこのSuperstar DJsの手にかかるとこれまた何倍もエキサイトしてしまう。この瞬間こそが最高に盛り上がる瞬間だと思う。

 ホールに入り、ステージを見つめると、何やら円上の、トランポリンの台大型版みたいなものがステージ頭上にぶらさがっていた。私の頭の中ははてなマーク。ステージ上には普通一般のクラブで見るDJ機材とはあきらかにスケールの違う、ステージ半分の広さをしめるDJ機材が置かれている。その脇では、開演までの時間をつなぐ別のDJがプレイしていた。たぶんロンドンの有名なクラブかなんかで回しているDJだと思う。ロンドンのクラブの匂いが音の中に漂っていた。なつかしい…思わずアルコールが欲しくなったが、残念ながらBlitzには私のニガテなビールしか置いていないので我慢した。

 開演時間を10分程すぎたところで会場は真っ暗になり、3年前のFuji、または前回の来日公演と同じSEが流れ始める。何とも幻想的。そしてSuperstar DJsの2人はガッツポーズと共に登場した。そしてあの謎の円上の物体がゆっくり彼らの頭上に降りてくる。はてなマークがいくつも私の頭の中で増えていく。そしてそのはてなマークはぱっと消えた。スクリーンだったのだ! そうだ。彼らは映像を音と同じぐらい重要視するバンドだった! そしてはじまるCome With Us。曲の盛り上がりと共にスクリーンの数も増えていき、彼らの後方にはビッグスクリーン、両脇にも小さなスクリーンがお目見えした。そして客の盛り上がりはヒートアップ。これはもはやテクノの盛り上がりではない。こぶしをあげ、モッシュが発生し、汗だくになっている。続き、Music : Response、Block Rockin' Beatのようなケミカル定番盛り上がりソングに入ると、ますます客は熱くなり、彼らの体は細かく刻む。みんながみんなトランス状態、といったかんじで、とにかく会場は熱気むんむんといったかんじ。It Began In AfricaやStar Guitarなどの最新アルバムからのヒット曲では、過去の曲よりも客からの反応が大きく、歓声が上がり、次の瞬間、客にダンスの波ができる。

 そして最後のThe Testが終わり、2人の後ろの大きなスクリーンも、劇場の幕か映画館の幕のようなものに閉じられる。ライヴはこれで終了なのだろうか!? この熱を冷ましたくない、とばかりに熱しきった客はアンコールを求める。それに答えた2人は再び大歓迎の中を登場し、Leave Homeをプレイしはじめた。讃美歌テクノVersionともいえるような明るくて落ち着いた雰囲気からDJ機材は鳴りはじめ、彼らの後ろの大きなスクリーンも再び幕が開く。そこには教会のステンドグラスによくあるようなキリストの絵が写っている。そこからまたRockin' Beatsが炸裂し、Private Psychedelic Reelまで客は体の動きをとめることをやめなかった。ライヴ終了後、ケミカルの2人が抱きあう場面は、FujiでのUnderworldを思い起こさせた。帰り際に、「すごいストレス発散!」と笑顔で話す人たちの言葉が耳に残った。
report by eri and photos by hanasan

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