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次回は最前列でひっくり返ってきます?
おお〜、吠えてる吠えてる。血気盛んな野郎共が開演前から早くも吠えてるぞ。今日はツアー最終日ということもあってか、もうみんな暴れる気満々だ。しかし、今日のオープニングを飾ったナンバーは、意外にもベンジーが弾き語りで歌う、"きせき"だった。これは、意表をついた選曲。きっと、満員の会場の誰もが意表をつかれたと思う。しかし、私はそれよりもベンジーの着ている服に意表をつかれてしまっていた。だって、ベンジー、今日はいつものデニム・シャツじゃない!私の前にいた人も、「ベンジー、何着てるの?」と驚いていた様子。いや、それもそのはず、今日のベンジーは素肌の上にファー付きの白いロングコートといった出で立ちだったのだ。う〜ん、ちょっと恥ずかしいが、ゴージャス・ロックスター!とか叫びたくなる服だなあ。いや、でもベンジーは似合っているのだ。多分、日本人でこんな格好が本気で似合うのって、この人くらいじゃないか?そう言えば、彼は「ベンジー」なんて、今どき流行らない外人風のあだ名も普通に似合ってしまっているしなあ。不思議な人だ。でも、この人の魅力って、こんなふうに「他とは違う人」と思わせてくれるところだったりもする、と私は思うのだが。 さてさて、話が逸れてしまったが、ライブの方は、「全員でひっくり返ろうぜ」というベンジーのMCから始まった"ハイスクール"で、まさに会場全体がひっくり返らんばかりの狂乱状態に。「ハイッスクールッ、ハイスクールゥ、ハイスク〜ル」と、なんか文字にしてしまうと間抜けだが、「ハイスクール」と連呼するときの、この「ク〜」の部分での声の裏返り具合は、いつ聴いても最高だ。これはCDでも確認できるので、わからない人は是非注意して聴いてみて下さい。 そして、ライブはミドル〜スローテンポの曲を中心に、途中、ベンジーがやっぱりいつものデニムシャツに着替えたりしつつ進んでいく。もちろんシャーベッツはこういうスローな曲もアップテンポのものと同じくらい魅力的だ。しかし、結構長いことこのようなスローな曲が続いたので、開演前から吠えていたような野郎共の、「そろそろ暴れたいぞ」指数がグングン上がってきていたのがわかった。ヤバイヤバイ、と思いながら後ろの方で避難していたら、やっぱり来た、ラストは怒涛の三連発、"taxi driver"、"シェイク シェイク モンキー ビーチ"、"JJD"。前のほうでは、五秒に一人の割合でダイブする人間が沸いてきております。いやあ、やっぱり後ろの方に避難していてよかった。まだ私は死にたくないので。 アンコールはシングル曲中心のセレクト。最終日ということもあってか、二回目のアンコールにも応えて、アンコールだけで計六曲もやっていた。ライブの時間は約二時間半。これ、もちろん二部構成とかじゃないですよ。ノンストップで突っ走って二時間半。凄いよなあ。でも、私も次は最前列で頑張ってみようかな、きっと死ぬと思うけど。
report by dak and photo by morissie
1.きせき
アンコール2回
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