凄いの見た! SUM 41だ! 念願の来日ライブだ! こりゃ、絶対行かなくちゃと、勢い勇んでチケット取っただけのことはあった! 嬉しかったなー。いつ来るか、いつ来てくれるのか、首をながーくして待っていた彼らのライブ。彼らがステージに現れた瞬間の大絶叫、Bizzy Dの、ビデオで見るのと同じ首を右に少し傾けてやや前かがみになって歌う姿、あー、やっとライブを見ることができたって感動、"Fat Lip"をやった時の大興奮と大暴れ。クアトロっていう小規模な箱で見られたのは、後々価値のあるものになるかもしれない。彼ら、絶対でかくなるっ。初めて来た時はクアトロだったんだよなー、なんて懐かしく思い返しちゃうくらい、超人気バンドになる。イカすね、SUM 41! アルバム『All Killer No Filler』は、13曲入ってるのに約32分で終わっちゃう超短アルバム。初っ端からメタルなの?と思わせる曲で始まる『Half Hour of Power』もしかり。どんな短いライブになってしまうのかと懸念していたんだけど、やっぱりあっという間だった。でも、それは楽しくて。ぎっしりのクアトロでみんなが狂喜乱舞。どうなってもいいってくらい、ノン・ストップでジャンプとクラッシュ。次の日にスネのアザの数を見てちょっとびっくり。あれは、確かに楽しいの極み。一緒に行った友達は体調が悪く、普段のライブでは先陣を切って暴れる彼なのに、今回は微動だにすることなく大人しくしていた。それでも見てるだけでも充分楽しかったらしい。ステージ上でCone、Bizzy Dと Brown Soundの3人が、曲によって同じようにステップを踏んだり振りがあったり。とても狭いステージを、3人が右へ左へよく動く。特にCone とBizzy Dが動くと黄色い喚声が上がる。そういえば、友達がBizzy Dは、ディカプリオとタッキーみたいな顔してるって。確かにカワイくて愛嬌のある顔。そりゃ、黄色い喚声も上がるわけだ。 早いのが聴きたいかぁ?と"T.H.T"から"Never Wake Up"へ。かと思えば"Handle This"のようにスローな曲や、今のシングル、飛び込み台からハチャメチャな事しながらプールに飛び込む面白PVの"In Too Deep"のようなミディアム・テンポでも、みんなノリノリ継続。"Nothing On My Back"、"Rhythms"、"Summer"、"All She's Got"、"Makes No Difference"のカッ飛びパワフル&ポップな曲の連続で、2枚のアルバムをほぼ網羅。頬の筋肉が痛くなるくらいずっと笑いっぱなし、体休める暇なし。アンコールはStevo 32の高音ヴィブラート炸裂の"Pain For Pleasure"で締めくくり。スバラシイ。 メタルのギター速弾き合戦もあり、ギターが泣いてるというのか、ご自慢のギター・テクニックをそれぞれが、俺の方が上手い、いや、オレの方が、と負けじと披露。ものすごく楽しそう。ギターの速弾きだけじゃない。ラップだって、お手の物。鉢巻巻いて後ろでドラムを叩いていたStevo 32が前に出てきてBizzy Dと絶妙なラップの掛け合い。なんでもできるね、この人たちは。彼らのライブ、本当に必見。もちろん彼らのアルバムも必聴。 4、5年前川崎チッタで見たBlink 182を彷彿させる、SUM 41のライブ。もちろん、ブリンクのメンバーもお気に入りだから通ずるものがあるのも当然。比べられることをイヤがっているSUM 41には申し訳ないけど、ハチャメチャぶり(ブリンクのように平気でパンツ姿になったり裸で町を走り回ったりするようなおバカぶりはないけれど)や、明るい曲の中のごく日常的な歌詞や、ちょっと胸にグンとくるメロディが、ブリンク好きなら確実にはまる。久々のメロコア大ブレイクがSUM 41でしょう、間違いなく。楽観的で、能天気、そして超元気。SUM 41最高! 右手で4本指を立て、左手の中指をシャキンと立てる。みんながSUM 41のメンバーに倣って両手を掲げ41を示す。それがSUM 41の印。恐るべしカナディアン・キッズ。 report by ali. 無断転載を禁じます。The copyright of the text belongs to Ali Maeda. They may not be reproduced in any form whatsoever. To The Top. |