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引き出しはいくつあるんだ!? どちらも言い得てるが、どちらも違う。今日は、毎回志向を凝らしたステージを見せてくれるBASEMENT JAXXの日本ツアー最終日。今回初めて彼らのステージを見たのだが、もうめちゃくちゃ楽しい!照明と映像と音とが絶妙なバランスで保たれ、軽快で楽しく熱い空間にいると、そら脳味噌もぐちゃぐちゃになる! しかも最終日となれば、否応なしに観客のテンションも上がる。気随気儘な彼らが魅せた世界は、ダンスミュージックというカテゴリを取っ払い「音楽バカの乱痴気騒ぎ」「音の洪水」「リズムの嵐」と言った方がピンとくるかもしれない。 彼らが最後のハコに選んだのは、大阪ON AIR。19時の開場と共に、フロアには軽やかなリズムが鳴り響く。少しクールで大人っぽい空間で酒を飲み、タバコを吸う。足や頭でリズムを取りながらBASEMENT JAXXの登場を待つ。そして20時...その時は訪れた。「BASEMENT JAXX」と連呼しながら、登場したかと思うと、私の想像もつかないような興奮のるつぼへ。いきなり高いテンションに驚きながらも、足はステップを続ける... 自分の身体なのにバラバラになりそうだ。小麦色の肌をしたセクシーな女が、リオのカーニバルを思わせる衣装で登場して、腰を早くセクシーに揺らす。たまに観客の方にお尻を見せては、挑発する。その後、シュープリームスを思わせるボイスを持った女も現れ"Romeo"を歌う。ファンキーで軽快なメロディが押し寄せてくる。あぁ、何て気持ちがいいんだろう...... 身体はさらに揺れ、ステージを見る余裕すらない。 ステージの後ろでは、その音の空間を切り取ったような愉快な映像が流れる。もっと踊りたい! もっとぐちゃぐちゃに、訳がわからなくなりたい! その欲求が加速しながら剥き出しになっていく。そんな観客をあざ笑うかのように「ROOTY」を中心に強烈なパンチを繰り出してくる。頭を振り、機械をいじりながら楽しそうな笑顔を見せる。会場がひとつになり、跳ねる! 踊る! たったそれだけの事がこんなに気持ちいいなんて...。 中盤では、妖艶な女が切ないアルゼンチンタンゴを踊る。アコギを持ったメンバーと切ない、触れるだけのキス......そこには官能的なエロさではなく、胸が痛くなるようなエロがある。いったい彼らは、いくつの引き出しを持っているんだ? さっきまでは、あんなにハチャメチャな感じだったのに...。本当に同じメンバーがやっているのかと思わせるほど、次々に引き出しを開けては閉め、開けては閉めを繰り返す。じれったいが、そのじれったさがたまらない! CDでは感じることが出来なかった彼らの隠された狂気が暴かれていく。最初はクールで大人っぽい空間だったのに、ライブが進むにつれて湿気を帯びてゆく。アルコールを含んだ身体から放たれる熱は、すさまじい勢いで会場に充満していく。終盤では、4人の女性ボーカリストが登場。皆、両手を挙げながら満面の笑顔でそれに応える...ステージと観客との境界線がなくなっていく。 アンコールでは、ビールを片手に再び祭りが始まる。またもや、リオのカーニバルだ! 最後まで飽きさせることなく観客を熱狂させ、まさに一心同体!! 心が軽くなり、無心で踊るだけなのに、とても幸せで気持ちがいい! 終わったと同時に、暑がる観客が会場の外へ逃げていく。皆、汗だくだ。その顔にはすがすがしさも伺え、心が解放されたように思えた。BASEMENT JAXX... これほどまでに興奮のステージを繰り広げるなんて、奇才か? それとも変人か? repot by shoko and photo by ikesan |
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The official site Basement Jaxx http://www.basementjaxx.co.uk/ the latest album ![]() "Rooty" (US import / UK import) |
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