Alec Empire at Akasaka Blitz(1st, Feb '02)
 

 

 

 

Alec Empire 

 

 

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Alec Empire 

 

 

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Alec Empire 

 

 

Alec Empire 

 

 

Alec Empire 

 

 

---setlist---

Path of destruction
The Ride
Tears it out
Everything stars with a fuck
Machine survives
Killing machine
Addicted to you
Intelligence &sacrifice
Death Favours the enemy
DF02
Buried alive
And never to be found

---encore---

 

New World Order

 

I'm addicted to you,Alec!!

 

 アーークショォオオーーーン!!
 というわけで前日のDJイベントに続き、本番!にいってまいりましたデストロイ。しかし開場時間になってもブリッツの入り口は閉じたまま。リハーサルが押してる、とのこと。流石アレック。サウンドチェックに余念がない。

 オープニングアクトにはアレックがREMIXをしたこともあるAudio Activeが。が! お客の反応は静か。しかしそれも最初のうちだけ。Audio Activeは日本のバンドをよく知らない私でも大好きなバンドなので今日はとても嬉しい。ひと粒で二度おいしい日です。Vocalの方のエビが泳ぐ姿のよーな後退ダンスも好きです。しばらく見ていなかったAudio Activeですが、なんだかプログレ色が濃くなったような。ますます好きになった。しかしながら大好きなAudio Activeなのに、いまいち気持ちが入らない。もう、この後のこと考えるとソワソワしちゃうのだ....ごめんなさいAudio Activeの皆さん。でも、かっこよかった!

 セットチェンジを待つ間もソワソワ...オヤ?ステージ右手にギターが置かれている。フジでは見事なバンド形式を見せてはいたが、ナマな楽器はドラムだけであった。今回はまた全く違ったステージを見せてくれるのだろうか? リハーサルが長引いたのもそのせいなのだろうか。去年の12月Londonでライブをやっていたが(激安!日本円で約1400円マージ?マージ?)それは一体どんなんだったのか?ああもうソワソワ。

 私だけでないオーディエンスのソワソワが頂点に達した頃、客電が落とされ暗闇にアレックマーク(手裏剣のような、例の)が浮かび上がる。皆が一斉に前に詰め掛けてあっという間にモッシュピットの一丁アガリ。お馴染みNic Endoに、MERZBOWの秋田昌美とLocustのGABE SERBIANのツインドラム再び!! NINのCharlieの姿がないのは残念だが。そして今回初のギターには....あなたは...あなたは一体誰? ゴメンナサイ、わからなくて。そして最後に黒装束アレック登場!いきなりポーズ! 今日はランニング型のタンクトップに革パンだ! いつも通りだ! ワンパターンというなかれ! タンクトップの形は変わったりするぞ! 昨日とは違う!洗濯したのだ! しかし基本形はかわりない! そこにも鉄の意志を感じるぞ! アレック、盛り上がる客席を凝視しつつPath of destructioooooooon!!!! の叫びで一気に会場はデストロイ状態。たたみかけるようなツインドラムにはやくも目がまわりそう。四方から人が詰め掛けて物凄い圧力。キャー死にそう〜〜アレック助けて。しかし御構い無しの革命王子は叫ぶ叫ぶ! ダイヴァーがどんどん送られてくる。気合いが入ってる私はオシャレにも美容にもぬかりなく(何故とは聞かないで)髪も乱れぬ様決めてきたのに開始後10分でグチャグチャ。もう泣きたい。激しいリズムの炸裂でアレックの声が聞き取れない。ギターが入ったせいだろうか、激音度が格段にパワーアップされている。アレックが片足をモニターに載せてお決まり「波止場の裕次郎」だ! 古いか!? いいのだ! マイクコードを手首に巻きつけ、ポーズ! 決まった! 鞭のようにピシピシとマイクコードを床にたたきつける! 腰がクネッ! かっこいいーーー!!! 既に汗だくのアレック、こんなに色白サンなのに、喉から血が出る程絶叫する勇姿は素敵すぎ!! 拳を振り上げるポーズも決まっている!

 "The Ride"から続いて"Tears it out"ではCDでもパンクなギターが聞けるけども、今日のステージで聞くギターリフのなんとカッコっよいこと! ドラム、ノイズと絡まっていく様子は圧巻。ギターにディストーションがバリバリに効いて音が放射状にびゅんびゅん飛んでくるよう。半端じゃない疾走感。曲の途中のノイズの洪水がとても好き。違う世界に連れていかれそうな気がする。彼の曲は政治的な内容や、現実的な主張が多い。そんな彼の曲によって、その現実を忘れてしまうことが出来るというのも不思議なものだ。ギロギロと響くギターリフのイントロから始まりアレックの雄叫びEverything stars with a fuuuuuuuucccccckkkk!!!!! これも、身もふたもないズドドドドリズムの曲なんだけど、今日はギターのナマっぽさが加わってフジとはひと味もふた味も違った曲に聞こえる。奥行きを感じる。当然かもしれない。なんといってもフジではライブ前日にメンバ−全員が集まってはじめてのリハをしたとうのだから。走り抜ける車の轟音にロケンローなギター。そして「ワンツースリーフォー!!」とと言えば"Killing machine"でしょう! なまワンツー...は激カッコイイっす。そしてまたも激しく鞭でピシピシ! その姿がロッキーホラーショーの御主人サマにかぶる。黒い羽のショール姿も想像したりして。お似合いです、皇帝。

 そして出たぁ! フジでもバリバリにかっこよかった、あの「タイタニックポーズ」がっ ! アレック、アタシ飛んでるわ〜(BGMセリーヌディオン)...といっても、あくまでも飛んでいるのはアレックなわけです。我々お客がディカプリオなのです。

 ズーンダーン、どどーんぱーん、で始まる"Addicted to you"はcoolでamazingでトレビアーンで大好き! なんだかイギーポップみたいっ! アルバムタイトル"Intelligence & sacrifice"のノイズとドラムとギターの三位一体攻撃にアレックヴォーカルが加わりヤカマシ度は最高潮。CDよりもインダストリアル色は薄く聞こえる。Wake the fuck uuuuup!!!! の後にアレック、両手をひろげて、またタイタニック。マイブーム?"Death Favours the enemy" "DF02" "Buried alive"と変則でハードなナンバーが続いたがその頃には会場はもうケイオスの海と化していて、私は立っているのがやっと。カーディガンはとっくにどっかにいっちゃった。シャツはグショグショ。髪の毛はザンバラ。もうボロボロ。次々とメンバー紹介をするアレック、ゼイゼイハアハアで音が割れている。私の耳も既にデストロイ気味でシーハーいいはじめてる。最後にまた両手を広げてシツコイ程タイタニック。あーもーかっこいいので許します。そして、あっさりとアレックステージから退場。アレレレレレ??? もう終わりか?? でも私は思った。まだ、彼は「来て」ない。これで終わるハズはない。誰かがWe never die!と叫ぶ。すると、アレックもメンバーもあっという間に戻って来て"New World Order"のイントロが流れ出す。

 ここからが圧巻だった。New world order!!! の合唱の中、アレック、おもむろに客席の鉄冊に足を載せる。やはり「来た」のだ! そう、アレックってATRの時もだけど絶対客席におりてくるのよねぇ〜〜〜。もちろんオーディエンスはどっとつめかけアレックによじ登らん勢いで触る...というか掴みかかる。みるみる内にアレックはオーディエンスに引き倒され、モッシュの上をうつぶせの大の字で泳いでいるよう。もちろん私も人込みをかき分けアレックにしがみついたのだが、まわりでアレックの腕や足に絡み付いているのはほとんどが野郎ばかりであった。手袋を脱がそうとしている不届きものもいれば、顔を触っているヤツも。だけど、流石に男の子。頬やうなじを遠慮がちに触れるだけ。もちろん私はアチコチ触りまくったわ。鍛えた腕がセクスィー♪ ジョリジョリのホッペがセクスィー♪と、これではセクハラ・ケツタッチおやじと変わりないではないか!しかし、当のアレックは顔を撫で回され、野郎に腕にしがみつかれてるというのに白眼をむいて恍惚の表情を浮かべている。ちょっと恐い。そのまましばらくノイズとともにオーディエンスの海を漂っていたアレック、無事ステージに生還。皆、戻してあげてアリガトウ。ステージに中腰になると途切れるノイズ。無音の中、何やら囁いている。"And never to be found"の歌詞の一部だろうか...しかしよく聞こえない。しかし混沌からストンと落とされる静寂の世界はとても美しかった。囁きフェチの私はもちろん鳥肌・涙ものです....ぷるぷるぷる。そしてまた高まったノイズにアレック最後の雄叫び。もはや何を言ってるかは解読不可能。そして床にバタッと倒れるとゴロゴロ床を転がりまわっている。曲は終わり、メンバーはが次々とさっていくステージでアレックは転がったまま動かない。オーディエンスも叫ぶ。するとヨロヨロと立ち上がり、最後のタイタニックポーズ!! ギャハハハハハ!! アッパレ! アレック!!

 さーこうなったら明後日は大阪でデストローーイィ!!!(つづく)

report by mimi and photo by mari


無断転載を禁じます。The copyright of the text belongs Mika "mimi" Iimori and the same of to the photos belongs
to Marimi "mari" Horimoto. They may not be reproduced in any form whatsoever.
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