buffalo daughter at 大阪BIG CAT(2002年1月22日)

青火...

 

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「音楽に国境はない」この有名な言葉が言っているように、BUFFALO DAUGHTERのライブには日本人だけでなく、いろんな国の人たちも来ていた。老若男女を問わず多くの人たちから支持を受けているBUFFALO DAUGHTERに、もうひとつ言葉を付け加えさせていただくなら、「音楽に年齢も性別も関係ない」。

 タバコを吸っている人、お酒を飲んでいる人、一緒に来ている恋人や友達と話をしている人、音楽に合わせて体をくねらせている人、たくさんの"私"がライブが始まる前の時間をさまざまに楽しんでいた。その中で僕は靴のヒモをギュッと固く結びなおした。
 ライブはどちらかというと"聞かせる曲"が多かった。今回のアルバム「I」も聞かせる曲が多いように思える。しかし、聞かせるからといって静かな音楽というわけではない。曲全体では聞かせるけど、楽器から流れてくる音のひとつひとつはとても熱い音だった。まるで青い火に触っているような音楽。一見冷たそうな青い火、実際はとても熱い青い火。BUFFALO DAUGHTERは青い火みたいなバンドだ。

 ライブハウスの中にはチベタンのブースが設けられており、そのことを紹介したmoOogが「ミラレパにふまえて次に曲」といった曲のバックには、拷問や虐殺後の風景を大きな目が見ている、という映像が流れた。僕たちが普通に生活していると、チベットやアフリカなんかで起きていることが忘れがちになってしまう。あまりにも僕たちの生活からかけ離れているから、フィクション映画を見ているかのような錯覚に陥る。でも、不思議とライブでこれらのことに触れると、僕たちの生活のちょっとだけ外にあることに気付かされる。

 ライブは壁一枚隔てた僕たちの生活とは、時間も考え方も何もかもが違う、とても非現実的な空間なんだと思う。時間は驚くほど早く進み、経済とかお金などを中心にした考え方は一切なく、人を中心とした考え方がある。単純なことに喜びがもてるハッピーな空間。周りにたくさんの人がいて、その人たちと好きなバンドを共有していて、そんな人たちと一緒に楽しんでいるという、小さくて、シンプルな喜びを見つけられる空間。その一方でライブは僕たちの生活で見えにくいものが、何の不純物も入らず、純度100%で登場する空間でもあると思う。だから、たくさんの色がついてしまったレンズを持つ望遠鏡で遠い星を見て、その星の生死を心配するのに似た感情ではなく、自分の目で、何も使わないで物事を見たあとにわいてくる感情に、限りなく近い感情をライブハウスの中で抱くのかもしれない。

 最後にすばらしいライブをみせてくれたBAFFALO DAUGHTERとすべてのスタッフに感謝。

report by yohsuke and photo by ikesan


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to Tsuyoshi "ikesan" Ikegami. They may not be reproduced in any form whatsoever.
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